取引相手が支払をしてくれないときは、どうするか?

2015年03月16日
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今回は貸借対照表(以下、BS)に関連したお話です。

以前、こちらのサイトで「損益計算書を読むための、たった1つのポイント」というタイトルで損益計算書に関連したお話をしました。損益計算書と対をなす財務諸表としてBSがありますが、BSを読むためのポイントではなく、今回は経営的な視点で考えた場合、BS科目の1つである売上債権の回収の仕方についてお話します。

BS借方、すなわち資産の部を見た場合、業種を問わず(一部例外あり)、資産の部の中で大きな金額となる科目は、通常、売上債権です。売上債権のなかでも、基本的には売掛金の金額はBS資産の部に占める割合は大きくなる傾向にあります。そして大きな金額になりがちな売掛金は、金銭債権であるので、回収できなければ会社の資金繰りは当然悪化します。

起業後間もない小さな会社にとって、たとえ100万円であったとしても売掛金を回収できなければ資金繰り的に厳しくなるのは言うまでもありません。こうした資金繰り悪化を避けるために、売上債権の回収マニュアルを会社内部で事前に用意しておいた方が、少しでもビジネスリスクを回避することができます。

売上債権の回収マニュアル

例えば、会社内部で以下のような回収マニュアルを作成することが考えられます。

売掛金回収マニュアルの例
1.支払日に入金がないときは、翌日、担当者より電話連絡する。
2.14日後までに入金がない場合は、担当者が直接会社を訪問する。
3.1ヶ月後までに入金がない場合は、内容証明郵便を送付する。
4.90日後までに入金がない場合は弁護士などの専門家に相談する。

これはあくまで回収マニュアルの一例ですが、このようなルールを会社内部で事前に準備しておくことは、資金繰りで痛い思いをしないための対策になります。資金繰りで失敗すると会社が消えてしまいかねません。

なお、中小企業の経営管理で拝見することは少ないですが、上場企業など会社の規模が大きくなると、売掛金は、売掛金管理表や売掛金年齢調べ分析表などを利用して管理することがあります。

売掛金年齢調べ分析表

会社設立直後は未だ取引先の数が少ないかもしれませんが、会社が成長し、取引先が増加した場合などは、このような管理ツールを利用することも必要になります。

最後になりますが、マーケティングと同様、資金繰りは会社経営の両輪になるため、売上債権の杜撰な管理は避けたいところです。売上債権の杜撰な管理は資金繰り悪化を招きますので、細心の注意を払うことをお勧めします。

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