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新規事業(社内起業)に挑戦したけどリリースできなくて悔しかった話

[投稿日]2021年03月28日

新規事業(社内起業)に挑戦したけどリリースできなくて悔しかった話

こんにちは。ナレッジソサエティの渡部です。

2013年9月に入社しまして、当社で2番目の古株となっています。

営業や企画系の業務をメインに行いながら面接などの人事面も担当しております。なので本採用ブログを読んでいただいている方とお会いする日も近いかもしれません。

私はナレッジソサエティに勤めて8年程になりますが、入社から現在も事業に大きな方向転換はなくバーチャルオフィス、シェアオフィス事業をメインに活動しています。

しかし、これまでに色々なことに挑戦をしてきました。セミナー祭りと称して1ヶ月でセミナーを10本以上開催したり、会社経営の専門家と起業塾を共同開催したり動画制作を行ったりと。

今回はパソコンを整理している中で、当時在籍していた週休4日制の起業家正社員®と挑戦して失敗に終わった3年前のとある新規事業(社内起業)のメモが残っていましたので、そちらを共有いたします。

でも、なんでわざわざ失敗を公開するのか?疑問に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?公開する理由がわからないと思われても当然です。

ナレッジソサエティでは良いこともお伝えしますが、失敗も隠さずにお伝えしたいと思っております。

なぜならベンチャー企業特有の発展途上の会社の性質や社員の人間性を理解された上で入社いただいた方がお互いに結果的に良かったと思えるからです。

今回の記事ではこれらを汲み取ってもらえればと思います。

・新しいことにも積極的にチャレンジしていること
・独立前に起業の経験ができる環境があること
・若手にもチャンスがあること
・失敗しても前向きに頑張るメンバーがいること

それでは、失敗に終わった新規事業についてお伝えします。

ちなみに入社2年目のスタッフも現在進行形(2021年3月)で新規事業に挑戦しており、その様子を記していますのでこちらもご覧ください。

このように頑張り次第で若手にも社内起業のチャンスは巡ってきます。独立する前に社内起業を通じて起業の経験を積むこともできますので、積極的に求人へご応募ください。

始める予定だった新規事業

予定していた新規事業は電話代行サービスです。

電話代行サービスとは、会社宛ての着信を専門のオペレーターが対応するサービスです。担当者の代わりに専門のオペレーターが対応し、用件や折り返し連絡先を即時メールにてお知らせするサービスです。

忙しくなかなか電話に出られない起業家や夜間や休日等スタッフが不在時に活用する用途で一般的に使用されています。

 

実際にナレッジソサエティではシェアオフィス、バーチャルオフィス会員様にオプションとして提供させていただいるサービスです。

バーチャルオフィスで東京03電話番号を使用可能なサービス

上記の記事でも紹介させていただいている③電話秘書代行サービスをビジター向けにも提供することを考えておりました。

ナレッジソサエティの会員にニーズがあるということは世の中の起業家や中小企業にもニーズがあると仮説を立てました。(当社の会員様はほとんどの方が起業間もない方なので)

また、電話秘書代行サービスや電話転送サービスをお探しの方がバーチャルオフィスを知るきっかけにもなることも期待しておりました。

チャネルを増やすことも1つの目的でした。

担当した社員

水野(当時入社1年目、20代半ば)

週休4日制正社員_水野智也

渡部(当時入社6年目、30代前半)

ナレッジソサエティ採用担当の渡部

スケジュール

・2018年4月10日
新規事業の立ち上げを任せられる

・4月12日
他社リサーチ開始:サービスの相場や他社の強みなどを洗い出す

・4月12日
サイトマップ作成開始:webサイトに必要なページを可視化

・4月16日
ガントチャート~項目羅列~:サイトマップをもとに各ページで必要な項目を羅列
※ガントチャート・・・プロジェクト管理など管理工程に使う表。可視化することで全体像をつかみやすくする効果がある。

・4月17日
ガントチャート~作業の順番を決定~:webサイトに掲載する詳細な文言より見出しを決めることを優先に行う。規約作成は時間を要するので数週間を作業時間として確保するなどを決定

・4月17日
メニュー決定:電話秘書代行サービスを主商品とする。オプションとして電話転送サービスを提供することを決定。

・4月26日
決済システムの見積もり:口座振替・クレジットカード決済など数社の決済サービス会社に見積もりを依頼

・4月26日
コンセプト決定:「シンプル」に決定。
無駄を削ぎ落した必要最低限のものにしたサービスにコンセプトを固める。

電話代行サービスは忙しい人が使うサービスなので複雑であっては元も子もないので、機能やお支払いを「シンプル」に行えること。電話代行サービスの特性上、コール数(オペレーターの対応数)によって原価が変動するので、ユーザーの支払いは変動するが、ユーザーの支払額を固定化することを決める。

・4月26日
サービス名決定:「シンプル電話秘書代行サービス」。コンセプトをもとに一目でどんなサービスかわかるように命名

・4月26日
ドメイン取得
※ドメインは家で例えるなら住所のようなもの

・5月2日
メールアドレスを取得

・5月2日
レンタルサーバーを契約
※サーバーは家で例えるなら土地のようなもの

・5月7日
申込に必要な情報や書類を決定

・5月7日
ロゴのイメージを決定:コンセプト通りにシンプルさを特徴とする電話代行サービスロゴ

・5月14日
契約書類の内容検討:申込を完了された方にお送りする書類の検討

・5月17日
弁護士事務所訪問:契約書や規約等の書類作成にあたり協力者を探す

・5月20日
ティザーサイトを作成
※ティザーサイトは、開発中の商品やサービスを発表するwebサイトのことです。1日でも早く公開して事前に情報を出すことにより、サービスに興味を持ってくれる方が増えます。(ゲームのティザーサイトでは、先行予約者に限定アイテムやガチャチケットの配信等の特典を付けていることが多いようです)

また、先行予約を受け付けることでロンチと同時に利用者を見込めます。

URLはティザーサイト用のURLではなく、本公開するサイトと同じものを使用すると良いです。
別のものを使用した場合、せっかくいただいた被リンクや楽しみにしているユーザーのブックマークが役に立たなくなってしまうからです。

・5月31日
利用規約を作成

・5月31日
個人情報保護方針を作成

・5月31日
基本料金の決定

・6月1日
損益シュミレーション~1回目~

・6月12日
ロゴを発注

・6月15日
損益シュミレーション~2回目~

・6月18日
新規事業の中止を検討し始める

・6月21日
新規事業の中止を決定

・6月23日
ドメインなど契約したサービスをすべて解約し、終了

新規事業中止の決断

6月18日に損益シュミレーションを行い、新規事業として行うことが会社にとって良いのか疑問が生まれました。

在庫を捌くスタイルではなく受注してから仕入れるスタイルだったのですぐに利益を確保できるだろうと考えていました。

しかし、これは提供する商品に限る話でした。

サービスを提供するには諸々の費用が発生します。販促費用、人件費、webの管理費、サービスを提供するにあたっての各費用・・・。

展開予定であった(あくまでも当社の話)電話代行サービスは非常に薄利であり、上記費用のこともあるので相当な数のユーザーを獲得しなければならないことがわかりました。順調に集客を行えても黒字になるまでに数年かかることがわかりました。

この事実を受けた後の選択肢は2つです。

①集客に力を注いでなんとか売上を伸ばす
②撤退する

私達は撤退を選びました。しかし、単に利益が生まれる見込みがない、損益分岐点を超えるまで膨大な時間が掛かるからという逃げの選択ではなく、攻めの撤退を選択しました。

 

撤退を決断する時に、そもそも新規事業を行う目的を改めて考えました。

目的は「ナレッジソサエティの売上増加」です。

見通しが悪い新規事業に時間をかけるのであれば、既存のバーチャルオフィス事業に力を注いだ方が会社にとって良いと判断しました。

日本では毎月約1万社の法人が立ち上がりますが、当社のサービス利用実績を見るとまだまだ集客に伸びしろがあります。

新規事業を行うことよりも、WEBマーケティングなど既に行っていることの強化に注ぐことの方がナレッジソサエティの売上を増加する近道だと考えました。

新規事業で収益の柱とチャネルを増やすことができることは事実です。

しかし、会社の利益を増やすには新規事業よりも既存事業の強化の方が今回は得策だと結論に至りました。

6月21日に代表との新規事業に関する最後のミーティングを行い、撤退したい旨を告げました。

代表は特にダメ出しをすることはなく「この事業では勝ち目がないという答えを自分たちで出せて良かった」と一言告げて本プロジェクトは幕を閉じました。

反省点

1番の反省点は目的を間違えてしまったことです。

株式会社である以上、利益を生み会社を儲けさせることが使命です。私達も頭では目的は利益だとをわかっていましたが、結果は伴わずロンチを目的に動いてしまいました。水野も私も新規事業の立ち上げが初めてだったのでサービスの公開ばかりに目が行っていました。

会社の利益を第一優先に考えていれば取り掛かる順番が入れ替わり、中止という結果は変わらずとも、もっと素早く結論を出せました。

店舗も在庫も必要がなかったので大きな費用は掛かりませんでしたが、ドメイン取得等のWEBサイトの構築にかかる費用は発生しましたし、バーチャルオフィス事業に使うべく一部の時間を使っていたので人件費も掛かっていました。

感想

代表とは新規事業を任せられて以降、週に1度のミーティング以外は基本的に関与せず見守ってくれていました。

未熟な2人であれこれ進めていることにじれったい気持ちを感じていたはずですが、あえて手を貸さずに考えさせるようにしていたと思います。自由にやらせてもらったことをとても感謝しています。

 

実際にサービスを始めてお金を動かすことはできませんでしたが、この体験はとても貴重な経験でした。疑似起業をした感覚です。

損益の計算、WEBサイトの構築、価格の決定、サービスの決定、戦略の策定など、幅広い業務は1人の会社員として勤めることでは中々できない経験だと思います。

今回我々は損益のシュミレーションが後回しになり撤退も遅れましたが、もし初めに行っていた場合には損益の計算以外は経験できていないものになりますので、反省点でもありますが良い経験となりました。

 

また、この経験は当社のお客様である起業家の皆様の気持ちがわかった瞬間でもありました。

当社のお客様は大抵の方が初めて会社を創業する方です。0からのスタートで自分で事業を行う起業家はすべての責任を自分で負い、何も守ってくれるものがありません。

私達は既に動いている事業がある上での新規事業なので何かあっても既存の事業でカバーできてしまう、言ってしまえば保険があるような状態でした。なので私達以上にハードな条件で臨んでいますので改めて尊敬いたします。

 

当時30歳の私と20代半ばの水野の若手2人が新規事業の立ち上げを任されることは非常に珍しいことだと思います。私は会社の中では相対的に見たらベテランですが、一般社会ではまだまだ若手です。水野はそれ以上に若手です。

社内起業は残念ながらリリース前に終わりましたが、とても貴重な経験でした。水野も卒業する時に最も思い出に残っている出来事と言っていました。この2ヶ月は希望に満ちてワクワクした毎日でした。水野とも「この事業が上手く行けば独立させて子会社化して社長になれるかもね」とよく話したものです。

一緒に事業の立ち上げに挑んだ水野については下記よりご覧ください。現在彼は人材会社で役員を務めており、事業を立ち上げているようです。当社でのこの経験が現在に活かされていると幸いです。

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