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海外送金におすすめの法人口座を比較!おすすめの銀行と手数料の仕組みを解説

[投稿日]2025/07/26 / [最終更新日]2025/08/06

海外送金におすすめの法人口座を比較!おすすめの銀行と手数料の仕組みを解説

※本ページにはプロモーションが含まれています。

海外の企業と継続的に取引を行う場合、海外送金にかかる手数料が負担になりがちです。銀行ごとに法人口座の海外送金手数料や為替手数料が大きく異なるため、細かく比較しなければ無駄な出費につながることもあります。

本記事では、法人口座11選の海外送金サービスを比較します。また、海外送金のコストが比較的安価な3行を厳選して、サービスの特徴を紹介します。

海外送金のコストを少しでも削減したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

参考:法人が海外送金をする方法を3つご紹介!送金時の注意点も解説

【銀行形態別】法人口座11選の海外送金サービスを比較

海外送金に対応している銀行は大きく、ネット銀行と店舗型銀行に分かれます。一般的に、店舗型銀行は信用力が高く、さまざまな国への送金にも対応しています。

しかし、送金手数料や為替手数料が高めに設定されているため、コストの負担が大きくなりがちです。一方、ネット銀行は、オンラインで手続きが完結する利便性の高さに加え、手数料が比較的安価に設定されています。

なかでも、GMOあおぞらネット銀行や楽天銀行、住信SBIネット銀行は、自社で海外送金サービスを提供しており、コストを抑えたい法人に適しています。ただし、PayPay銀行とイオン銀行に関しては、自社で海外送金サービスを提供しておらず、外部の提携サービスを利用する仕組みです。

ここからは、ネット銀行と店舗型銀行に分け、海外送金サービスの料金体系を比較します。

ネット銀行

ここでは、主要なネット銀行が提供している海外送金サービスの手数料を比較します。

銀行名 契約金 送金手数料 為替手数料(米ドル)
GMOあおぞらネット銀行 無料 265円〜
送金金額に応じて変動
0円
住信SBIネット銀行 通常:50,000円
SDGs事業者プログラム対象者:25,000円
2,500円 6銭/ドル
楽天銀行 無料 1,000円 100銭/ドル
PayPay銀行(PayForex) PayForexの料金に準ずる PayForexの料金に準ずる PayForexの料金に準ずる
イオン銀行 無料 送金金額に応じて変動 PayForexの料金に準ずる

総合的に見て、海外送金サービスの手数料を抑えたい場合は、「GMOあおぞらネット銀行」「楽天銀行」「住信SBIネット銀行」の3行がおすすめです。GMOあおぞらネット銀行は、送金手数料が265円〜と非常に安く、取引金額に応じて変動する仕組みです。

送金金額が少額の場合にコストを抑えやすいため、こまめに少額の海外送金を行う法人に適しています。楽天銀行と住信SBIネット銀行は、送金手数料が一律のため、まとまった金額を送金する法人におすすめです。

楽天銀行は1件あたり1,000円とリーズナブルですが、為替手数料が100銭/ドルと高めです。一方、住信SBIネット銀行は送金手数料が2,500円とやや高額ですが、為替手数料が6銭/ドルと非常に安く設定されています。

少額の海外送金を頻繁に行う場合は、GMOあおぞらネット銀行が、大口の海外送金を行う法人には、楽天銀行と住信SBIネット銀行が適しています。

ネット銀行でおすすめの法人口座5選を比較!振込手数料が安い金融機関はどこ?

店舗型銀行

次に、店舗型銀行における海外送金サービスの手数料を比較します。メガバンクをはじめとする都市銀行は、ネット銀行と比べて手数料が高めに設定されている傾向があります。

銀行名 契約金 送金手数料 為替手数料(米ドル)
三菱UFJ銀行 無料 同行在外支店:3,000円/件
他行宛:3,500円/件
25銭/ドル
みずほ銀行 無料 同行在外支店:3,500円/件
他行宛:4,000円/件
100銭/ドル
三井住友銀行 無料 同行在外支店:2,500円/件
他行宛:3,000円/件
50銭/ドル
ゆうちょ銀行 非対応
りそな銀行 無料 アプリ申請:2,000円
Web+店舗申請:7,500円
50銭/ドル
SBI新生銀行 無料 円普通預金:2,000円
外貨普通預金:4,000円
7〜15銭/ドル

店舗型銀行のなかで、最も手数料が安いのは「SBI新生銀行」です。円普通預金から送金する場合、送金手数料は2,000円と比較的安価に設定されています。

また、為替手数料は同行独自のステージ制度によって異なり、最も優遇されるステージであれば1ドルあたり7銭です。

信頼性の高い店舗型銀行を利用しつつ、コストを抑えたい方にはSBI新生銀行が適しています。

法人口座の海外送金で発生する手数料の種類

法人口座の海外送金で発生する手数料の種類

海外送金を行う際は、単に「送金手数料」だけでなく、さまざまな名目の手数料が発生します。手数料の仕組みを把握していないと、送金先や方法によって想定以上のコストがかかるケースもあります。

ここでは、法人口座の海外送金サービスで発生する以下4種類の手数料を紹介します。

  • 送金手数料
  • 為替手数料
  • 銀行中継手数料
  • その他手数料

1.送金手数料

海外送金を行う際に必ず発生するのが「送金手数料」です。これは、銀行に対して、送金処理を依頼する際にかかる費用です。

送金依頼を受けた銀行は、その処理にかかる手間やコストを踏まえ、独自に手数料を設定しています。主に銀行の種類によって送金手数料の金額が異なります。具体的には以下の通りです。

【送金手数料の相場】

  • ネット銀行:265円~(取引金額によって変動)もしくは、1,000〜2,500円/件
  • 店舗型銀行:2,000円~7,500/件

また、円貨のまま送金する場合には「円貨送金手数料(リフティングチャージ料)」が追加で発生する場合があります。円貨送金手数料の相場は次の通りです。

【円貨送金手数料の相場】

  • ネット銀行:おおよそ2,000円前後
  • 店舗型銀行:送金額の0.05%

送金金額や送金先によって費用が大きく変動するため、事前に手数料の詳細を確認しておくことが重要です。

2.為替手数料

為替手数料とは、送金の際に通貨を両替する場合に発生するコストです。たとえば、日本円を米ドルに換えて送金する場合、この通貨の両替に対して手数料がかかります。

これは、空港や旅行先で通貨を両替する際に為替レートに手数料が上乗せされているのと同じ仕組みです。銀行によって為替手数料の設定は異なり、取引通貨や取引額によっても変動します。

【為替手数料の相場】

  • 1米ドルあたり0〜100銭

取引額が大きくなると、為替手数料が全体のコストに大きく影響するため、送金前に各銀行の為替レートと手数料を比較することが大切です。

3.銀行中継手数料

銀行中継手数料とは、送金先の銀行へ資金を届けるまでの間に経由する「中継銀行(コルレスバンク)」に支払う手数料のことです。銀行の海外送金サービスは、「送金元の銀行」と「受取先の銀行」だけで完結するわけではありません。

その間に複数の中継銀行が入ることで、取引を円滑に進める仕組みがとられています。この中継銀行に支払う手数料が銀行中継手数料なのです。

【銀行中継手数料の相場】

  • 1件あたり1,000円〜3,000円程度

どの中継銀行を経由するかは、送金先の国や銀行によって異なるため、あらかじめ銀行へ確認しておくことが大切です。

4.その他手数料

海外送金では、送金手数料や為替手数料、中継銀行手数料以外にも、追加で発生する費用があります。以下のようなケースでは、別途手数料が請求されることがあるため注意が必要です。

手数料名 概要 相場
受取手数料 送金先の受取銀行が設定している手数料 1,000円〜2,000円
外貨取扱手数料 外貨を扱う際に発生する手数料 数百円〜数千円
紹介手数料 金融機関や仲介業者を通じた取引で発生する手数料 取引条件による
組戻手数料 誤送金時に送金を取り消し、資金を返還するための手数料 2,000円〜5,000円
変更手数料 送金内容の修正に伴い発生する手数料 2,000円〜5,000円

これらの手数料は、銀行や送金方法によっても異なります。法人口座を選ぶ際には、事前に銀行の公式サイトで各種手数料を確認しておくことが大切です。

法人口座3選の海外送金手数料をシミュレーション!

ここでは、手数料の安さで定評がある「GMOあおぞらネット銀行」と「楽天銀行」、「住信SBIネット銀行」の海外送金手数料をシミュレーションします。想定した取引は、円貨を米ドルに両替し、海外送金を行った場合のコストです。

【ケース1】1,000ドルを送金する場合(2025年3月29日時点)

項目 GMOあおぞらネット銀行 楽天銀行 住信SBIネット銀行
送金手数料 1,435円 1,000円 2,500円
海外中継手数料 1,000円
※中継銀行によって変動
2,500円
※中継銀行によって変動
為替手数料 0円 1,000円(1ドルあたり100銭 × 1,000ドル) 60円(1ドルあたり6銭 × 1,000ドル)
合計 1,435円 3,000円 5,060円

【ケース2】10,000ドルを送金する場合(2025年3月29日時点)

項目 GMOあおぞらネット銀行 楽天銀行 住信SBIネット銀行
送金手数料 11,963円 1,000円 2,500円
海外中継手数料 1,000円
※中継銀行によって変動
2,500円
※中継銀行によって変動
為替手数料 0円 10,000円(1ドルあたり100銭 × 10,000ドル) 600円(1ドルあたり6銭 × 10,000ドル)
合計 11,963円 12,000円 5,600円

1,000ドルを送金する場合、最もコストが安かったのはGMOあおぞらネット銀行です。送金手数料が1,435円(2025年3月29日時点)と安く、為替手数料が0円のため、少額送金では大きなコストメリットがあります。

ただし、今回のシミュレーションには海外中継手数料が含まれていません。実際に送金する場合は中継銀行を経由する可能性もあり、追加で手数料が発生すると考えられます。

10,000ドルの大口送金では、住信SBIネット銀行が最も低コストでした。為替手数料が1ドルあたり6銭と非常に安く、送金手数料が一律なことで合計コストが安価に抑えられました。

ただし、住信SBIネット銀行の海外送金サービスでは、通常50,000円の契約金がかかる点に注意が必要です。

海外送金サービスの手数料が比較的安く、おすすめの法人口座3選

ここでは海外送金サービスの手数料が比較的安いおすすめの法人口座3選を比較します。

銀行名 契約金 送金手数料 為替手数料(米ドル)
GMOあおぞらネット銀行 無料 265円〜
送金金額に応じて変動
0円
楽天銀行 無料 1,000円 100銭/ドル
住信SBIネット銀行 通常:50,000円
SDGs事業者プログラム対象者:25,000円
2,500円 6銭/ドル

GMOあおぞらネット銀行:為替手数料0円

GMOあおぞらネット銀行:為替手数料0円

契約金 無料
送金手数料 265円〜
送金金額に応じて変動
為替手数料(米ドル) 0円
海外中継手数料
法人口座の審査期間 最短即日~平均2営業日

GMOあおぞらネット銀行は、海外送金にかかるコストを最小限に抑えたい法人に最適なネット銀行です。大きな特徴は為替手数料が0円である点と、送金手数料が265円〜と非常に安価な点です。

特に少額送金時にコストを抑えられる仕組みで、1,000ドルを送金する場合の手数料は1,265円です。また、GMOあおぞらネット銀行は、国際送金に「Wise Platform」を採用しており、送金スピードにも優れています。

最短で1営業日以内に着金するため、スピーディな取引が求められる企業にも安心です。少額の海外送金が多い企業には、GMOあおぞらネット銀行の法人口座がおすすめです。

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楽天銀行:送金手数料・海外中継銀行手数料が一律

楽天銀行:送金手数料・海外中継銀行手数料が一律

契約金 無料
送金手数料 1,000円
為替手数料(米ドル) 100銭/ドル
海外中継手数料 1,000円
※中継銀行によって変動
法人口座の審査期間 1週間程度

楽天銀行は、海外送金時の手数料が一律でわかりやすい点がメリットです。送金手数料は1件あたり1,000円と固定されているため、複数の送金を行う場合に予算を立てやすいでしょう。

ただし、為替手数料は1ドルあたり100銭(=1円)と比較的高い点には注意が必要です。楽天銀行は、海外送金サービスのみを見ると、他の2行に劣りますが、その他のサービス内容は充実しています。

たとえば、インターネットバンキングのアカウント数が最大200まで作成できたり、給与・賞与振込サービスにも対応していたりと、従業員数の増加や組織拡大にも柔軟に対応できる点が特徴です。楽天銀行の法人口座について詳しく知りたい方は、以下より公式サイトをご確認ください。

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住信SBIネット銀行:米ドルの為替手数料が6銭と安価

住信SBIネット銀行:米ドルの為替手数料が6銭と安価

契約金 通常:50,000円
SDGs事業者プログラム対象者:25,000円
送金手数料 2,500円
為替手数料(米ドル) 6銭/ドル
海外中継手数料 2,500円
※中継銀行によって変動
法人口座の審査期間 オンライン:最短翌営業日
郵送:1週間程度

住信SBIネット銀行は、為替手数料が安価に設定されている点が特徴です。1ドルあたり6銭のため、取引金額が大きい場合でも、少ない手数料で済みます。

また、送金手数料が一律で2,500円のため、送金金額が大きい場合に他の2行よりもコストを抑えられます。しかし、海外送金サービスに通常50,000円の契約金がかかる点はデメリットです。

住信SBIネット銀行の詳細が気になる方は、以下より公式サイトをご確認ください。

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海外送金の手数料を抑えるには、外部の送金サービスが効果的

海外送金の手数料を抑えるには、外部の送金サービスが効果的

銀行を利用した海外送金より、さらにコストを抑えたい場合は、外部の海外送金専門サービスを検討するのも有効です。海外送金専門サービスは、銀行よりも手数料が低く設定されているケースが多く、コストを抑えたい法人に適しています。

たとえば、多くの海外送金専門サービスでは、送金金額に応じた「0.5%〜1%の手数料」+「固定料金」が基本の料金体系です。 これに対し、銀行を利用した場合は、以下の費用がかかります。

  • 送金手数料:265円~(取引金額によって変動)もしくは、1,000〜2,500円/件
  • 為替手数料:1米ドルあたり0〜100銭
  • 中継銀行手数料:1,000円〜3,000円程度

取引内容によっても異なりますが、基本的には海外送金専門サービスのほうが手数料を抑えられる傾向にあります。また、海外送金専門サービスは手数料の体系がシンプルで明瞭なため、あらかじめ総コストを予測しやすいのもメリットのひとつです。

ただし、信用状(L/C)の取引や為替予約など、信用力が求められる複雑な取引では、銀行を利用するほうが無難です。国や業種によっては、規制やコンプライアンスが厳しいケースもあるため、リスク回避の観点から銀行を選ぶほうがメリットが大きい場合もあります。

まとめ

本記事では、海外送金のコストが安価な法人口座を比較しました。海外送金にかかる手数料は銀行ごとに異なるため、取引額や送金頻度に合わせて適切な法人口座を選ぶことが大切です。

また、海外だけでなく国内取引が多い場合は、通常の振込手数料やその他サービス内容も考慮し、総合的にメリットのある銀行を選ぶと良いでしょう。

もし、法人口座をより幅広い視点で比較・検討したい方は、以下の記事をご覧ください。各銀行のサービス内容や手数料を項目別に比較していますので、法人口座選びの参考にしてみてください。

法人口座開設におすすめの銀行11選|手数料・審査内容等を徹底比較

この記事の執筆者

ナレッジソサエティ編集部

ナレッジソサエティ編集部

ナレッジソサエティ編集部

2010年設立の東京都千代田区九段南にある起業家向けバーチャルオフィス「ナレッジソサエティ」です。2010年からバーチャルオフィス・シェアオフィス・レンタルオフィスの専業業者として運営を行っております。バーチャルオフィスのこと、起業家に役立つ情報を配信しています。「こういう情報が知りたい」といったリクエストがあれば編集部までご連絡ください。

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この記事の執筆者

高橋暁人

高橋暁人

合同会社 MarkeSense代表

2018年に都内の大学を卒業後、新卒で個人事業主として独立。 ライター業から始まり、現在では企業のSEO・LLMO法人戦略の立案・実施・分析まで、SEO・LLMO回りの支援業務を一気通貫で提供する。 アフィリエイトメディアを運営しており、過去に4年間育てたサイトを売却した経験あり。 現在は法人として、バーチャルオフィスメディア「Mr.バーチャルオフィス」を運営中。 徹底した一次情報の調査・分析能力と、自社メディアで成果を出してきた経験を基にした、SEO戦略立案・CVR改善能力が強み。

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