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法人口座の振込手数料を比較!無料・安い銀行はどれ?

[投稿日]2025/07/25 / [最終更新日]2025/08/06

法人口座の振込手数料を比較!無料・安い銀行はどれ?

※本ページにはプロモーションが含まれています。

法人口座をどの銀行で開設するかを検討する際、「振込手数料」は特に重視すべきポイントです。1回あたりの手数料は数百円程度ですが、毎月・毎日の振込回数が多い法人の場合、その合計コストは大きなものでしょう。

本記事では、法人口座を開設できる銀行11行の「振込手数料」を徹底比較しています。振込手数料を抑えるための方法や、利用時の注意点についても後半で解説しています。コスト削減を目指している企業担当者の方は、ぜひ最後までご覧ください。

参考:【他行宛143円~】法人口座を振込手数料で比較!無料・安い銀行はどこ?

【銀行形態別】法人口座11選の振込手数料を比較

ここでは、法人口座が開設できる銀行11行の振込手数料を比較します。11行を、ネット銀行と店舗型銀行の2つに分類し、それぞれの手数料を一覧表にまとめています。

ネット銀行:他行宛145円~

  ネット銀行:他行宛145円~  

ネット銀行の法人口座は、振込手数料の安さが魅力です。同行宛・他行宛ともに、振込手数料が店舗型銀行よりも安価に設定されています。

以下では、主要なネット銀行5行の振込手数料を比較しています。

銀行名 同行同一支店宛 同行本支店宛 他行宛
GMOあおぞらネット銀行 無料 無料 145円
※129円(振込料金とくとく会員)
住信SBIネット銀行 無料 無料 145円
※130〜145円(振込優遇プログラム)
楽天銀行 52円 52円 3万円未満:150円
3万円以上:229円
PayPay銀行 55円
※月5回無料(預金平均残高3,000万円以上)
55円
※月5回無料(預金平均残高3,000万円以上)
160円
※月5回無料(預金平均残高3,000万円以上)
イオン銀行 無料 無料 5万円未満:220円
5万円以上:440円

振込手数料が特に安いのは、「GMOあおぞらネット銀行」と「住信SBIネット銀行」です。両行とも、同一銀行宛の振込手数料は無料であり、他行宛の振込手数料は一律145円です。

また、「GMOあおぞらネット銀行」と「住信SBIネット銀行」では、以下のような手数料の割引プログラムを提供しています。

銀行名 プログラム名 概要
GMOあおぞらネット銀行 振込料金とくとく会員 月額500円で以下の特典が適用
・他行宛振込手数料:一律129円
・提携ATMの出金手数料:月5回無料
・ビジネスデビットカード追加発行手数料:無料
住信SBIネット銀行 振込優遇プログラム 前々月の振込件数に応じて他行宛振込手数料が優遇
・5回未満:145円
・5回以上:140円
・20回以上:135円
・50回以上:130円

手数料の割引プログラムが適用されると、GMOあおぞらネット銀行の一律129円が最安です。ただし、振込料金とくとく会員への加入には、月額500円かかるため注意が必要です。

一方、住信SBIネット銀行の振込優遇プログラムは、振込件数が少なかった場合の割引額が少ない点がデメリットです。ただし、GMOあおぞらネット銀行のような追加料金がかからず、自動的に他行宛振込手数料が優遇されます。

店舗型銀行:他行宛165円~

店舗型銀行:他行宛165円~

ここでは、法人口座が開設できる店舗型銀行の振込手数料を比較します。以下では、三大メガバンクとゆうちょ銀行、大手都市銀行の手数料について、同行同一支店宛・同行本支店宛・他行宛の区分でまとめています。

銀行名 同行同一支店宛 同行本支店宛 他行宛
三菱UFJ銀行 3万円未満:110円
3万円以上:330円
3万円未満:110円
3万円以上:330円
3万円未満:484円
3万円以上:660円
みずほ銀行 無料 3万円未満:220円
3万円以上:440円
3万円未満:490円
3万円以上:660円
三井住友銀行 【Web21<ライト>】
無料

【そのほかのWeb21】
・3万円未満:110円
・3万円以上:220円

【Web21<ライト>】
無料

【そのほかのWeb21】
・3万円未満:220円
・3万円以上:440円

【Web21<ライト>】
・3万円未満:165円
・3万円以上:330円

【そのほかのWeb21】
・3万円未満:495円
・3万円以上:660円

ゆうちょ銀行 100円 100円 165円
りそな銀行 無料 330円 605円
SBI新生銀行 無料 無料 3万円未満:220円
3万円以上:330円

店舗型銀行の法人口座を利用する場合、振込手数料は振込先とインターネットバンキングの契約プランによって大きく異なります。たとえば、同行同一支店宛の振込手数料は、三菱UFJ銀行とゆうちょ銀行を除く4行が無料~利用可能です。

同行本支店宛は、三井住友銀行のWeb21<ライト>とSBI新生銀行が無料で送金できます。なお、三井住友銀行のWeb21<ライト>は振込手数料が安価ですが、同行のそのほかのプランではやや高めの設定です。

店舗型銀行を振込手数料で比較する際は、振込先の金融機関や利用予定のインターネットバンキングの契約プランを考慮して検討することが大切です。

結論、振込手数料で選ぶならネット銀行がおすすめ

結論、振込手数料で選ぶならネット銀行がおすすめ

法人口座の振込手数料を抑えたい場合、ネット銀行を選ぶのがおすすめです。前述した比較表からもわかる通り、ネット銀行は店舗型銀行よりも手数料が安価な傾向にあります。

ここでは、ネット銀行の振込手数料が安価な理由と、法人口座を開設する際の注意点を紹介します。

店舗・ATMを持たないため手数料が安価

ネット銀行の各種手数料が安いのは、実店舗やATMの設置・運営コストがかからないためです。店舗型銀行では、店舗の賃料や人件費、ATMの維持管理費などが必要であり、その分のコストが振込手数料やインターネットバンキング利用料に反映されるケースが一般的です。

一方、ネット銀行はこれらのコストが不要なため、振込手数料やインターネットバンキング利用料を安価に設定できるのです。一部のネット銀行では、他行宛の振込手数料が145円と安く、同行宛の振込手数料を無料に設定する銀行もあるほどです。

取引件数が多い法人や、コスト削減を重視する企業は、ネット銀行の法人口座を利用するほうが良いでしょう。

ただし、信用力・サポート力は店舗型銀行に劣る

ネット銀行は手数料の安さや利便性が魅力ですが、信用力やサポート面では店舗型銀行に劣るため注意が必要です。ネット銀行は比較的新しいサービスであり、長い歴史と実績を持つメガバンクや地方銀行に比べると、取引先や顧客からの信用度が低く見られる傾向にあります。

たとえば、取引先や融資審査で銀行名を提示する場面では、都市銀行の法人口座を保有している方が信用力が高いと判断されることがあります。また、ネット銀行は店舗を持たないため、対面での相談やサポートは基本的に行われておらず、問い合わせは電話やチャットに限定されます。

緊急時やトラブル時に手厚いサポートが期待できないため、注意が必要です。法人口座の振込手数料よりも信用力やサポート体制を重視する場合は、都市銀行や地方銀行の法人口座を検討すると良いでしょう。

法人口座11選のその他振込手数料・初期契約料等を比較!

法人口座を開設する際は、振込手数料以外にも初期契約料やインターネットバンキング利用料も比較することが大切です。特に、インターネットバンキング利用料は毎月発生するコストのため、無料もしくは安価な銀行を選ぶことで、運用コストを抑えやすくなります。

ここでは、ネット銀行と店舗型銀行それぞれの初期契約料とインターネットバンキング利用料などを比較します。

ネット銀行

以下は、主要ネット銀行5行の初期契約料とインターネットバンキング利用料などを比較した表です。

銀行名 初期契約料 インターネットバンキング利用料 定額自動振込手数料 海外送金手数料
GMOあおぞらネット銀行 無料 無料 同行宛:無料
他行宛:145円
※129円(振込料金とくとく会員)
送金金額に応じて変動
住信SBIネット銀行 無料 無料 同行宛:無料
他行宛:145円
※130〜145円(振込優遇プログラム)
2,500円/件
楽天銀行 無料 無料 同行宛:52円
他行宛:
3万円未満:150円
3万円以上:229円
1,000円/件
PayPay銀行 無料 無料 同行宛: 55円
他行宛:160円
※月5回無料(預金平均残高3,000万円以上)
送金金額に応じて変動
イオン銀行 無料 2,200円 同行宛:無料

他行宛:110円

送金金額に応じて変動

多くのネット銀行が、初期契約料とインターネットバンキング利用料を無料に設定しています。上記ではイオン銀行のみ、月額2,200円の利用料がかかります。

イオン銀行は定額自動振込手数料が安価ですが、インターネットバンキング利用料を加味するとメリットは少ないでしょう。コストをできるだけ抑えて法人口座を利用したい方は、ほかの4行を検討してみてはいかがでしょうか。

店舗型銀行

以下では、主要な店舗型銀行6行の初期契約料とインターネットバンキング利用料などを比較しています。

銀行名 初期契約料 インターネットバンキング利用料 定額自動振込手数料 海外送金手数料
三菱UFJ銀行 無料 1,760円 【同行同一支店宛】
3万円未満:無料
3万円以上:無料

【同行他支店宛】
3万円未満:110円
3万円以上:330円

【他行宛】
3万円未満:264円
3万円以上:550円

同行在外支店:3,000円
他行宛:3,500円
みずほ銀行 ライトプラン:無料
ベーシック:27,500円
スタンダード:55,000円
ライトプラン:3,300円/月
ベーシック:5,500円/月
スタンダード:22,000円/月
【同行同一支店宛】
3万円未満:無料
3万円以上:無料

【同行本店宛】
3万円未満:110円
3万円以上:330円

【他行宛】
3万円未満:380円
3万円以上:550円

同行在外支店:3,500円
他行宛:4,000円
三井住友銀行 Web21<ライト>:無料
Web21<デビュー>:無料
Web21<エキスパート>:55,000円
Web21<ライト>:無料
Web21<デビュー>:2,200円/月
Web21<エキスパート>:22,000円/月
【同行同一支店宛】
3万円未満:無料
3万円以上:無料

【同行本店宛】
3万円未満:110円
3万円以上:330円

【他行宛】
3万円未満:385円
3万円以上:550円

同行在外支店:2,500円
他行宛:3,000円
ゆうちょ銀行 スタンダードプラン:5,500円
エキスパートプラン:11,000円
スタンダードプラン:550円/月
エキスパートプラン:1,100円/月
5万円未満:550円
5万円以上:770円
アプリ:2,000円
Web+店舗:7,500円
りそな銀行 無料 ビジネスダイレクト(Mini):3,300円
ビジネスダイレクト:7,700円
同行同一支店宛:220円
同行本店宛:330円
他行宛:660円
2,000円
SBI新生銀行 無料 照会専用:1,100円
振込振替サービス:2,200円
フルサービス:3,300円
記載なし 2,000円

初期契約料とインターネットバンキング利用料が無料なのは、三井住友銀行のWeb21<ライト>のみです。三井住友銀行のWeb21<ライト>は、振込手数料も比較的安価なため、コストを重視する場合におすすめです。

また、三井住友銀行はメガバンクと呼ばれる大手の銀行であり、信用力の高さや手厚いサポートを重視する法人にも適しています。

法人口座の振込手数料を安く抑えるための3つのコツ

法人口座の振込手数料を安く抑えるための3つのコツ

法人口座の振込手数料を安く抑えるためのポイントを3つ紹介します。

法人口座の振込手数料割引プログラムを利用する

法人口座の振込手数料をできるだけ抑えたい場合は、各銀行が提供している振込手数料割引プログラムやキャンペーンを積極的に活用しましょう。これらのプログラムを活用することで、通常よりも安い手数料で振り込みができます。

以下では、主要な銀行が提供する振込手数料割引プログラムとキャンペーンの詳細をまとめています。

銀行名 手数料割引プログラム名 キャンペーン特典
GMOあおぞらネット銀行 【振込料金とくとく会員】
月額500円で以下の特典が適用

  • 他行宛振込手数料:一律129円
  • 提携ATMの出金手数料:月5回無料
  • ビジネスデビットカード追加発行手数料:無料
【振込手数料月20回無料】
口座開設月の翌々月までが対象
他行宛の振込手数料が月20回まで無料
※設立1年未満の場合:設立月から12ヶ月間月20回まで無料
住信SBIネット銀行 【振込優遇プログラム】
前々月の振込件数に応じて他行宛振込手数料が優遇

  • 5回未満:145円
  • 5回以上:140円
  • 20回以上:135円
  • 50回以上:130円
【振込手数料月10回無料】
口座開設月の当月・翌月が対象
他行宛の振込手数料が月10回まで無料

GMOあおぞらネット銀行と住信SBIネット銀行は、通常時の振込手数料も安価な金融機関です。上記の振込手数料割引プログラムとキャンペーンをうまく活用すれば、法人口座のコストを大きく削減できるでしょう。

GMOあおぞらネット銀行を申し込む

住信SBIネット銀行を申し込む

ATM・インターネットバンキングを利用する

法人口座での振込方法には、大きく分けて窓口・ATM・インターネットバンキングの3種類があります。このうち、窓口を利用すると振込手数料が高くなります。

参考例として、以下ではみずほ銀行での手数料を振込方法ごとに比較しています。

振込先 窓口 ATM(キャッシュカード利用) インターネットバンキング
同行・同一支店宛 880円 220円 無料
同行・本支店宛 880円 220円 3万円未満:220円
3万円以上:440円
他行宛 990円 3万円未満:270円
3万円以上:330円
3万円未満:490円
3万円以上:660円

上記の表を見ると、窓口での振込だけ手数料が高額なことがわかります。この傾向はみずほ銀行に限らず、ほかの銀行でも同様です。

法人口座の振込手数料を安く抑えるには、窓口の利用を避けてATMやインターネットバンキングを利用するのがおすすめです。

従業員に同行の利用を打診する

法人口座の振込手数料を削減するひとつの方法として、従業員に会社が利用する銀行と同じ銀行口座の開設を打診することが挙げられます。特に、同行同一支店宛の振込であれば手数料が無料または非常に安価に抑えられるケースが多く、給与振込のコスト削減につながります。

ただし、労働基準法においては、「給与の振込先銀行を、会社が一方的に指定すること」が認められていない点に注意が必要です。給与の支払いは「現金払い」が原則とされており、銀行振込を行う場合は従業員の同意が必要です。

そのため、従業員に法人口座と同じ銀行を利用してほしい場合は、「お願い」という形で打診するのが適切です。従業員に対し「振込手数料の削減に協力してもらえると助かる」という趣旨を丁寧に説明することで、理解を得やすくなるでしょう。

まとめ

この記事では、法人口座の振込手数料に注目し、銀行ごとの比較を行いました。振込手数料の安さを最優先に考えるなら、ネット銀行の法人口座がおすすめです。

基本的に、ネット銀行は店舗型銀行と比較して振込手数料が安価に設定されており、初期契約料やインターネットバンキング利用料が無料の銀行も多いです。そのため、トータルコストを抑えたい企業に適しています。

なお、振込手数料だけでなく、法人口座の機能面やサポート体制など細かな項目ごとに銀行を選びたい方は、以下の記事をご参考ください。

この記事の執筆者

ナレッジソサエティ編集部

ナレッジソサエティ編集部

ナレッジソサエティ編集部

2010年設立の東京都千代田区九段南にある起業家向けバーチャルオフィス「ナレッジソサエティ」です。2010年からバーチャルオフィス・シェアオフィス・レンタルオフィスの専業業者として運営を行っております。バーチャルオフィスのこと、起業家に役立つ情報を配信しています。「こういう情報が知りたい」といったリクエストがあれば編集部までご連絡ください。

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この記事の執筆者

高橋暁人

高橋暁人

合同会社 MarkeSense代表

2018年に都内の大学を卒業後、新卒で個人事業主として独立。 ライター業から始まり、現在では企業のSEO・LLMO法人戦略の立案・実施・分析まで、SEO・LLMO回りの支援業務を一気通貫で提供する。 アフィリエイトメディアを運営しており、過去に4年間育てたサイトを売却した経験あり。 現在は法人として、バーチャルオフィスメディア「Mr.バーチャルオフィス」を運営中。 徹底した一次情報の調査・分析能力と、自社メディアで成果を出してきた経験を基にした、SEO戦略立案・CVR改善能力が強み。

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