「ロマン」と「ソロバン」Ⅱ~起業当初のやりくり術~

2014年10月16日
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起業当初(スタートアップ時期)の、お金の苦労はたくさんある。まず、設立する時の費用(イニシャルコスト)。そのあとの運営費用(ランニングコスト)。売上が直ぐに、入ってくるなら良いが、「開発」「営業開拓」、さらには売上の回収が「売掛」なんかになると、どんどんお金が入ってくる時期は後になる。

キャッシュ・フロー

 

最初にお金をかけることは何か?

業種業態によって最初にお金をかけるところは違う。飲食などのお店を構えて行う商売は、やはり店舗の「立地」や「内装・外装」などにお金をかけたい。でも、これも事業コンセプトにもよる。来て欲しいお客様にもよる。だから、前回の『「ロマン」と「ソロバン」~ビジネスプランの作り方~』に書いた「ロマンを3次元に考える」に考える必要がある。

僕が起業した業種は、どちらかというと「コンサルタント」や「プランナー」系統で、よく言われるのが「原価がかからない」「パソコンがあれば仕事できる」な~んて言われます。(アイデアは仕入れ原価0ではなく、学習や経験の仕入原価があるって!! といつも言いたくなるが・・・)

この業種の場合は、初期費用もかけずランニング費用も抑えた経営が可能である。

タイプ-1:自宅を事務所にする

まず最初に言いたいことは、本気でこの職で飯を食っていくなら、「ビジネス」と「プライベート」が分かれた起業を勧める。自宅で、仕事をしていくにしても、完全に「仕事部屋」と「プライベート空間」を分けることができるなら良いが、そうでなく「リビングで・・・」「昼間の子どもが使っていない勉強机で・・・」「仕事空間なのに、プライベートな本や洗濯物が干してある・・・」なんて事になると、とても効率も志も低くなる。

そして、最大のメリットでありデメリットが「お金がかからないこと」である。自宅を仕事空間にするので、出て行くお金は生活の支出とほとんど変わらない。だから、ランニングコストも抑えられて良い。が、ランニングコストがかからないと、人間は怠ける動物で、エンジンがかからない。リスクが全くないと、仕事の能率も落ちるのだ。実際に僕も、一時期は自宅をオフィスにしていたが、徒歩0分の通勤は気分も入れ替わらないし、気づけば昼間でYOUTUBE観てたなんて事もあった。

タイプ-2:オフィスを借りる

起業する人の夢の一つが、「我がお城を持つ」ことでしょう。僕も起業して5年目に自分だけのオフィスを借りて、好き勝手しましたね。「来訪者用のスリッパどうしようか」とか、「壁に何のポスター貼ろうか」とか、「広島で一番ネット回線が早いオフィスにしよう」とか、色々考えられて楽しかったです。お金の事を除けばですが・・・

きっと、起業当初のスタートアップ時期には、無理だと思うぐらい初期コストもランニングコストもかかりました。まず、「敷金」これは一番痛かった・・・。そして、事務所で必須の機器達(コピー機、デスク、エアコン、など・・・)

さらに、痛いのが事務所を使っている人数に限らず、かかってくる「電気代」「インターネット・通信料」「新聞等の書籍代」そして「家賃」。
一国一城の主は、大変なんですね。自分でオフィスを借りることは、タイミングが必要ですね。特に少人数で始めるのであれば・・・

タイプ-3:シェアオフィスや共同オフィスに入居する

創業当初ほどこの機能は使える。まず、初期費用がほとんどかからない。施設によっては「コピー機」や「冷暖房」も完備されている。「ネット回線」も使い放題。このあたりの機器は意外と使うのに、初期にかかる費用が莫大である。でも、共同オフィスやシェアオフィスは、この機能がだいたい付いている(というか、ついてないとこはメリットを感じないが・・・)

僕も、創業から4年間は銀行が運営する「インキュベーション施設」に入居していた。インキュベーションとは「孵化器」のような意味で、起業家の卵を育てて、食っていけるように孵化させることが目的とした施設。このインキュベーションでの出来ごとは、また次回以降でお伝えしますが、「コスト」も抑えられ、「情報」が集まり、「仲間」もできた、良き施設でした。

最近では「シェアオフィス」や「コワーキングスペース」などが当たり前になってきたが、僕が起業した10年前には、あまり聞かない言葉でした。これは、現在の新しい起業のスタイルなんでしょうね。

次回予告:コワーキングスペースやインキュベーションの秘密

 

東京のシェアオフィスはナレッジソサエティ