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【第2回】週休4日制正社員向け経営勉強会レポート~事業の立ち上げ~

[投稿日]2020/06/19 / [最終更新日]2022/06/16

【第2回】週休4日制正社員向け経営勉強会レポート~事業の立ち上げ~

東京都千代田区九段南のバーチャルオフィス・シェアオフィスを運営するナレッジソサエティにて自社の週休4日制の起業家正社員®を対象とする小さな勉強会を開催しました。

ナレッジソサエティでは週休3日制を超えた週休4日制の正社員採用を行っています。

起業家の夢を応援するだけでなく、「将来的に起業したい。」「チャレンジしたい夢がある。」というスタッフの夢も応援したいと思っています。まとまった起業の準備時間や経営者の近くで経営を学べる環境として週休4日制を採用しています。

講師は代表取締役の久田。社員がファシリテーターを務め、週休4日制社員3名が参加しました。一番身近な先輩経営者である自社の社長による経営指導は、起業を志す若手にとって日々の仕事では学べないことを学べる良い機会となっています。

現在のオフィスは新型コロナウイルスの感染拡大防止のために最少人数で運営をしています。そのため前回同様にリモート中心に参加しました。ナレッジソサエティでは4月8日以降、新型コロナウイルスの感染拡大への対策として、出社組とリモート組に分けて業務を行っています。始めた頃は少々問題もありましたが、今は物理的に離れていてもコミュニケーションがうまく図れるようになり、業務も円滑に進んでいます。リモートワークに関する記事はこちらをご確認ください。

第2回目となる勉強会のテーマは週休4日制正社員の中では一番の先輩となる社員のリクエストで「事業の立ち上げ」をテーマに開催しました。ディスカッションやフィードバックを交えながら行い、あっという間に終わりを迎えました。以下、勉強会の様子を紹介します。

勉強会の概要

日程 2020年5月28日
場所

ナレッジソサエティ内会議室&各自宅
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため一部リモートで参加

勉強会テーマ 事業の立ち上げ

「売れる事業」とは?

売れる事業とは

久田「皆はそもそもなぜ起業を考えているのでしょうか?どうやって事業を立ち上げようと考えているのだろう。僕は世の中の課題解決、ビジネスモデルがベースになると思います。別にビジネスモデルは既存のものでも構いません。みんなが普段利用するスーパーマーケットは唯一無二の存在ではありませんよね。それでもそれぞれが上手く商売として成り立っています。アイデア云々よりも経営力を身につけておくべきだと思います。」

ファシリテーター「考え方は人によって違うわけですよね。今日はまず何を考えましょうか?」

久田「起業して事業を起こそうとしている人に向かっていきなりで悪いんだけど、事業っていずれ売ることになるよね。自分が亡くなったら相続の対象になるわけだし。今日はまず逆説的なんだけど、売れる事業ってどんな事業かを考えてみましょう。」

ファシリテーター「思いついた人からどうぞ。」

A「知名度と集客ですかね。同じ事業であれば知名度が高かったり、集客力があったりする方が買い手がつくと思うので。」

B「食など世の中から常に必要とされる事業や時代に合った事業、また競合が少ない事業が生き残るのではないでしょうか。」

C「売るとなれば経営状態が良いか、あとは誰にでもできそうな事業かどうか、事業継承後にある程度の収入が見込めるストック型のビジネスであればよいのではないかと。」

ファシリテーター「売れるということは買いたい人がいること。買う理由は自社が買っても儲かる事業であるというのが一番の理由だと思います。買った人でも誰でもできる属人的ではないことや特殊技術が不要なことですかね。」

久田「なるほど。では、みんなが働いているナレッジソサエティは売れるでしょうか?実はこのバーチャルオフィス事業はとても売りやすいです。なぜならみんなが上げてくれたようにストック型のビジネスであって属人的ではなく、将来のキャッシュフローが安定しているからです。且つ収益の源泉やポイント、価値の提供ポイントが人ではなく住所だからです。普通に起業しても中々借りることが難しい場所・九段下の住所に登記をできることがお客様がお金を支払う所です。このことから属人的な事業ではないですよね。経営状態で言えば現在が良いことはもちろん大事ですが未来の経営状態も買い手は見ます。一過性のビジネスではなく未来の時代にも求められているとより評価されます。」

フロー型とストック型の収益グラフ

↑ フロー型とストック型ビジネスの収益グラフ。毎月10万円の新規顧客を獲得した場合の例。
会員制スポーツジムや有料メルマガも同様のモデルです。

ファシリテーター「では、売れない、売りづらい事業はどんなものがありますか?」

久田「属人的なビジネスです。例えば社長一人が行っているコンサルティング会社は難しいです。常に社長が売上の源泉となるコンサルティングを提供している状態だからです。コンサルティング会社が売れるには大規模でコンサルタントの輩出が仕組み化されていることが必要でしょう。一人ひとりのコンサルタントの力に依存しているのではなく、辞めても替えが利いたり社内競争が激しく自然に人が育つ環境が作り上げられていないと買い手が食いつきにくいと思います。」

売上・利益の限界について

売上と利益の限界値

久田「僕は前職でリラクゼーションサロンの経営に携わっていたんだけどリラクゼーションサロンの場合、施術をするセラピストが価値を生みます。そしてセラピストの勤務時間という限界値がある中でのビジネスなので売上の限界が見えやすい。一方で、バーチャルオフィスはこの住所、シェアオフィスであればこの場所が価値を生む部分が大きく、何万社が登記しても良いわけだから理論上の売上は青天井となる。これだけでも買い手がどちらに魅力を感じるかがわかると思います。さらに、リラクゼーションサロンの場合、雇用するセラピストのマネジメントも必要不可欠です。でも住所や場所を提供するだけなら極論マネジメントは不要だよね。もちろん、会員に対していい加減なことはしたくないから従業員の採用やマネジメントはしっかりしているけど、究極はノータッチでもビジネスが成立します。そう考えれば、どちらに買い手が付きやすいかは見えてくるでしょう。」

ファシリテーター「売上や利益の限界ってどのように考えればよいのでしょうか。」

久田「要は足し算なのか、引き算なのかの違いです。バーチャルオフィスは理論上は売上の限界値がないモデル。そうすると良いサービスを提供して会員を増やすことを考えていけばよいけど、例えばホテルであったら客室数という限界値がある。単純に客室数、単価、稼働率から数値を出すことができる。リラクゼーションサロンも似ていてセラピストの人数や営業時間から1日の売上は限界があります。1日に何人を施術してそれを1ヵ月続けて、その売上からセラピストの給与を支払って…と考える。どれくらい顧客がいれば利益が見込めるかは事業によって考え方が変わってくるよね。」

B「ストック型のビジネスの魅力を理解できましたが、赤字は何年くらいが限界でしょうか?」

久田「年数では測れません。10年待っても次の10年で投資を回収できれば赤字が気にされない業種もある。例えば製薬会社などは新薬1つで莫大な利益をもたらすため、赤字続きでも出資が絶えないケースもある。一方で飲食業界などは1年以内に単月黒字を達成しなければ事業に未来は見えない。現在の価値だけではなく、将来の価値という点でも売れる事業かどうかは判断される。」

A「久田さんが事業を買収するとしたら「属人的かどうか」をどう判断しますか?」

久田「「この人がいないと会社を回せない」ということがあれば属人的だと判断する。ナレッジソサエティは言い方はあれだけど、誰かが急にいなくなっても事業自体回るでしょ?例えそれが僕であっても回るようになっていると思う。「売れる事業」にするためには業務の属人化は絶対に防がなくてはならない。」

C「私が目指す教育業界もある意味リラクゼーション業界と近い状況かとは思いますが、さらに条件が厳しいと思っており「リピーターがない」ビジネスだと感じています。これを打破するためにはどうしたらよいでしょうか?」

久田「自学自習と先生が教える部分が明確に分かれているモデルがこれからは重要だと思う。業界は違うけど「結果にコミットする」というように自分で勉強するようになるアテンドをする塾などの人気が今後は高まっていくと思う。そして、リピーターという点でも大体小学校でも中学校でも卒業まで通うことが一般的だと思うから入塾させて1年以内にやめさせることってあまりないように思う。だから新規入会をしっかり取れば収益は安定すると思うんだよね。もちろん、塾ってビジネスに寄りすぎたらダメなところだとは思うんだけど、業界でシェアの大きいところって現場の講師のやりがい搾取で成り立っている部分があるわけでしょ?」

C「おっしゃる通りです。」

久田「それで皆幸せか?って話じゃん。だからこそしっかりとしたビジネスモデルを作ることがこれから必要になると思うんだよね。収益が安定すれば講師の生活も安定するだろうし、それによって質が高まる部分は大いにあるはず。あとは講師が退職した時に慌てないように依存し過ぎないマネジメントが重要だよね。僕の子どもが大きくなる前に立派な教育ビジネスの構築をよろしくね?」

C「はい………。」

続いて別の視点で久田から質問が飛んだ。

「経営」と「仕事」の違い

久田「それでは、僕からもう一つ質問です。仕事と経営の違いは何でしょうか?考えたことありますか?起業して経営者になる以上、経営をしてほしいと思っています。」

A「経営は主体的に働く、仕事は受動的に働くというようなイメージですかね。」

B「経営は高度な技術、仕事は誰でもできるようなことをこなすという印象を持ちます。」

C「経営は動かす側、仕事は動かされる側という印象ですかね。」

ファシリテーター「船で例えると経営は行き先を決める船長の役割、仕事は船を漕ぐなど船員の役割だと思います。」

・みんなの意見

経営 仕事
主体的に働く 受動的に働く
高度な技術 誰でもできることをこなす
動かすこと 動かされて行うこと
頭を動かし行き先を決めること 手を動かすこと

久田「大体みんなが思っている通りです。仕事はオーダーをこなすこと。寿司屋の大将が寿司を握る感じ。経営は会社を回し発展させる役割だと思っている。ネタをどこから仕入れるか?内装をどうするか?いくらで提供するか?広告はどう出すか?出前をするか?等を決めたりすること。大切なことは経営者が仕事をし続けないこと。そのためには仕事をブラックボックス化しない工夫が必要。経営者がいつまでも仕事をしていたら会社の発展はないと思う。起業を試みる週休4日制正社員の皆にはこのことは肝に銘じておいてほしいかな。」

勉強会の最後は今回のテーマを希望した工藤が聞きたかった質問への回答となった。

起業段階で一番大切にするものは何か?

渡部「最後に聞きたいことはありますか?」

B「起業段階で大切にするものは何かを聞きたいです。」

久田「事前に資金調達などいくつかトピックをもらっているんだけど、それぞれに答える形でも良い?」

B「はい。お願いします。」

久田「会社の目標は一定の規模になるまでは自分の頭の中にそれなりにあればよい。スタッフが自分でケアできる範囲を超えたら明確にしていく必要があると思うけど。資金調達は出資に頼るのも一見良く感じるけど会社のコントロールが出来なくなる恐れもあるので、その点は考えておくといいと思う。また、借入について日本人は否定的だけど悪いことではないです。むしろ起業する前に借りられるだけ借りておくことはキャッシュショートを防ぐ策としては良いと思う。起業後は実績をもとに判断されるけど起業前なら事業計画で判断されます。また最近流行りのクラウドファンディングはマーケティングには効果的だけど資金調達という面では微妙かな…。」

起業する前に身内から金を借りておくこと、会社員の時にクレジットカードを作っておくことなども勧められた。キャッシュショートでの廃業を多数見てきた久田の回答には説得力があります。

久田「自己資金で回せることが一番だと思うから、最初はやりたいビジネスからではなく利益が見込めるビジネスから始めることも選択肢としてをおすすめします。ビジネスモデルが確立されていれば経営力で差別化を図ることが可能だし、新たなモデルを始めるよりもリスクは低い。週休4日制正社員という選択肢はまさに起業でのリスクヘッジにつながるでしょ?」

B「はい。ありがたい選択肢です。商品や人脈についてはどう考えますか?」

久田「商品は100%出来上がってから出すことは目指さずに、55%くらいで世に出せばよいと思う。走らせながら改善を続けていくことが大事。ナレッジソサエティのバーチャルオフィスも住所の提供は変わっていないけど、例えば会議室の料金や設備は会員の反応やリクエストをもとに改善したこともあります。これは運営してからじゃないと絶対に気が付けないことでした。また、人脈はあればよいけど依存することは避けなければなりません。10年間ビジネスパートナーとして苦楽を共にした戦友と出会って1ヶ月の人では訳が違いますから。くだらない人脈作りする暇があったらブログを1本書いとけ!って正直思うかな。あと最後に一番大切なことを伝えると、売り方の型を必ず1つは身につけておくこと。売り方の成功例をモデルとして1つ持っているとすぐに実行に移せる。ただし、売るものと売り方がマッチしているかは考える必要があり、売り方自体のストックをたくさん作っておくことが成功の秘訣かもしれない。ちなみに、ナレッジソサエティはWEBでの集客に力を入れているけど、これはリラクゼーションサロン時代の成功体験が生きています。」

B「なるほど。」

久田「あと起業はフライングが許されます。会社を設立してからじゃないとスタートしてはいけない決まりなんてない。副業から始めればいいし、独立前から動いたっていいし。ブログを書いたり、名刺を配ったり、今のうちに種を撒いておくべきだよ。うちは副業大歓迎だけど副業禁止の会社の場合は名前を伏せて情報発信してメルマガ読者やファンをつけておいて独立と同時に公開しても良いんじゃないかな。」

久田「もう9時だ。帰ろう。」

さいごに

勉強会に参加した牧野より

さて、週休4日制正社員を対象にした小さな勉強会。この勉強会に参加できることも週休4日制正社員の魅力かもしれません。せっかくの学びを独り占めすることは勿体ないです。そこで週休4日制正社員の3人に新たなミッションが加わりました。

それはこの学びをアウトプットすることです。教育コンテンツや採用活動に役立ちそうです。

今回参加して勉強になったことは、「売れる事業」という視点で逆説的に起業するネタを考えていくことと、「やりたいビジネスからではなく利益の見込めるビジネス」から始めるということです。事業を売るという視点で考えることに大きな影響を受けました。今までは「自分の得意なこと」をビジネスにしようと考えがちでしたが、むしろ自分の資質や能力とは関係ないビジネスも起業の選択肢に入るようになりました。

また、自分のやりたいことをやるために先に利益の見込めるビジネスに取り組むという考えもとても勉強になりました。収入源をいくつか作ったうえで自分のやりたいことにチャレンジするのもありだと感じるようになりました。週休4日制で働くことも収入源の確保の1つです。今回の勉強会の内容に興味を持った方はぜひ週休4日制正社員に応募してみてください。

今回は講師の久田から発案者のBに対してヒアリングがあったようで、前回よりもさらに深いところまで話を聞くことが出来ました。18時開始の勉強会も気が付けばあっという間に3時間経過。疲れが見え始めた21時過ぎに久田が「もう帰ろう」と切り出したことにより突如勉強会は終わりを迎えましたが、今回の話を聞いて次回に聞きたいことも増えました。

前職では「知ることは知らないことが増えること」と偉そうに語っていた私ですが、今日はその言葉をしみじみと感じる1日となりました。

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