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【起業失敗談】1年で廃業…共同経営ならではの困難。元イタリアン経営者S.K様 インタビュー

[投稿日]2018/08/18 / [最終更新日]2021/03/12

【起業失敗談】1年で廃業…共同経営ならではの困難。元イタリアン経営者S.K様 インタビュー

経営失敗談インタビュー

 

「実質のトップ以外に強い発言権を持つ者が当初からいるのは望ましくない」

 

そう語るのは、飲食店を経営されていたS.K様です。

 

こんにちは、東京千代田区九段下のシェアオフィス・バーチャルオフィスのナレッジソサエティの渡部です。

このインタビュー記事では、各業界で活躍している経営者に起業や経営の難しさ、失敗談や反省を伺い、お伝えします。

各業界で活躍されている経営者も多数の失敗やテストを繰り返し、ようやく成功へとたどり着くことが多いと思います。そこで今回は中々表には出ない失敗談や苦労話を聞いてみたいと思います。厳しい時期の乗り越え方や「今ならこうする。あの時もっとこうすれば良かった。」という反省点を語っていただき、皆様にご提供していきます。

シリーズ第四回目となる今回は、飲食店を経営されていたS.K様です。

S.K様は大学卒業後、保険代理店にて約3年間勤務。貯蓄が目標額に達した26歳の時に株式会社を立ち上げました。世田谷区に約7坪の飲食店の居抜き物件を借りて飲食店経営を始めました。しかし、売上は十分なはずなのに経営は傾いてしまい、1年で廃業に至りました。語っていただいた廃業の理由は共同経営ならではのものでした。
紆余曲折あり、現在は某私立高校の教員をされています。

今回私は、S.K様に、“これまでの失敗談や反省点”について語っていただきました。

 

これから起業する人や新たな挑戦を試みている方にぜひお読みいただきたい記事です。

 

今回のインタビューに答えてくださった方

イタリアン経営者 経営失敗インタビュー

会社名:匿名希望

名前:S.K

起業年数:約1年で廃業

事業内容:飲食店(イタリアン)

 

 

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1.経営の難しさ、失敗談、反省点

1-1.共同経営の難しさ

イタリアンのレストランを3人の共同経営で始めました。私は主に事務的な仕事と接客を担当し、Aさんが調理担当者、店の管理を担当しました。Bさんは最も多く出資したスタッフです。

まずは、全員で店の内装イメージや店のコンセプトを掲げ話し合いを重ねながら、イメージを具体化していき、物件の内装イメージなどを作っていきました。しかし、全員が100%イメージの合うものはできません。

結局、飲食店勤務が最も長く年長者の調理担当Aさんの意見に流されながら、私達はお店の立ち上げを進めていきました。その頃からすでにお互いに不安感を持ちながら開店準備をしました。

1つ皆様にご助言するならば、会社を立ち上げる時には、同立の存在が3名いる状態は望ましいことではないということです。それなりの規模の飲食店であれば、自分1人と必要であればアルバイトやアドバイザー程度の人を雇うことが十分です。

とにかく、実質のトップ以外に強い発言権を持つ者が当初からいるのは望ましくないと言えます。

 

1-2.メニュー

私たちは今までにないイタリアンのお店を出店しようとしました。和とイタリアンの融合です。店舗は狭く、調理スペースも限られており、お客様の座席数もたくさんは取ることができません。そこで、床を上げ、特注の畳を敷き、ちゃぶ台を置く和風スタイルな店舗でゆっくり食べていただこうというコンセプトで作りました。食べ物はピザなどのイタリアンです。

メニューは多くせず定番のものと日替わりのものを用意しました。メニューの原価を抑えることに成功しました。

しかし、扉はオープンのスライドドアで店の中をよく見える作りにしたのですが、イメージのつきにくい外観であったからなのか、思うようにお客様が入ってきません。

なんとか常連様が2、3か月で付くものの、「この店のピザを食べたい」「このナポリタンを食べたい」とメニューに関するリピートが少なかったことも問題でした。

特徴があったり、自信を持って美味しいと思える定番メニューを作ることが他店との差別化やお客様の来店動機に繋がるので大切だと実感しました。

 

1-3.裏切り

飲食店立ち上げから1年ほど経った頃、軌道に乗り順調になり始めました。

しかし、同時期に売上金を一手に把握していた調理担当のAさん様子がおかしいことにも気づき始めました。Aさんの口癖が「経営が厳しい厳しい」となっていました。売上は悪くないはずなのに。

私達は月次の報告を聞くのですが、輪番でやっていなかったため、報告されるがまま真偽がわからない状況でした。最終的に改竄され、使い込まれ、Aさんの口癖の通り経営が厳しくなりました。

事務所兼自宅として借りていたところを引き払い、お店も引き払い、ほぼ逃げる状態でお店を畳むこととなったのです。

 

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2.まとめ

・トップ以外に強い発言権を持つ者が当初からいるのは望ましくない
・経理担当ではなくても経営に関わるならキャッシュフローを把握すること

 

起業当初はやることが多く、意思決定のスピードがとても大事です。数名の意思を統一してから判断するのではスピードが遅くなりますし、進む方向でもめて結局動けないこともあります。

今回は残念ながら廃業してしまいましたが、Aさんではなく責任を取る覚悟をお持ちの方が指揮を取ると結果が変わっていたのかもしれません。

以上、第四弾は飲食店を経営されていた飲食店経営者S.K様でした。

 

⇐ 第3回:失敗した経営者が捨てたモノ、得たコト。6つの事業を経営するM.K様 インタビューを読む

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