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夫婦経営の失敗談。経費を抑えたら売上も下がる。元和食料理屋経営者ハナ様 インタビュー

[投稿日]2018/08/28 / [最終更新日]2021/03/12

夫婦経営の失敗談。経費を抑えたら売上も下がる。元和食料理屋経営者ハナ様 インタビュー

広島市の和食料理店のイメージ

 

「やり方がわからないから放置するのではなく、探せばいくらでもいらっしゃる専門家にお願いすれば良かった

 

そう語るのは、ご夫婦で和食料理店を経営されていたハナ様です。

 

こんにちは、東京千代田区九段下のシェアオフィス・バーチャルオフィスのナレッジソサエティの渡部です。

このインタビュー記事では、各業界で活躍している経営者に起業や経営の難しさ、失敗談や反省を伺い、お伝えします。

各業界で活躍されている経営者も多数の失敗やテストを繰り返し、ようやく成功へとたどり着くことが多いと思います。そこで今回は中々表には出ない失敗談や苦労話を聞いてみたいと思います。厳しい時期の乗り越え方や「今ならこうする。あの時もっとこうすれば良かった。」という反省点を語っていただき、皆様にご提供していきます。

シリーズ第八回目となる今回は、ご夫婦で和食料理店を経営されていたハナ様ご夫婦です。

ハナ様ご夫婦は広島市の市内中心部の繁華街にて「善ぜん」という和食料理屋を営んでおられました。店内は白を基調とした清潔感あるお店です。カウンターはなく、テーブル席が5つで、全席数は20席ほどのお店です。お客様に支持されていたものの、残念ながら10年ほどでやむなく閉店することになりました。現在は専業主婦をされています。

 

今回私は、ハナ様ご夫婦に、“これまでの失敗談や反省点”について語っていただきました。

これから起業する人や新たな挑戦を試みている方にぜひお読みいただきたい記事です。

 

今回のインタビューに答えてくださった方

広島市の和食料理店の女将のイメージ

店舗名:善ぜん(広島県広島市の和食料理店)

名前:ハナ(女性)

事業内容:飲食店経営

 

 

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1.経営の難しさ、失敗談、反省点

1-1.経費を抑えることに気を取られ売上には力を注げず

席数20席と小規模なお店だったので夫婦2人でお店を回していました。集客を見込んで立地は繁華街を選びましたが予算の都合上、古いビルの3階でオープンしました。3階にも関わらずエレベーターがないことと、表に面していないため悪条件でしたが、それなりにお客様にはお越しいただけました。

従業員を雇う話も出ていましたが、予算的にも難しかったこともありますが、分かり合っている自分達だけで回した方が効率的で利益も多いだろうと思い雇いませんでした。

ですが、今思えば従業員を雇って有限会社(当時の)にでもして、早い段階で2店舗目を考えるべきだったと思います。

ちゃんと会社にした方が信頼性が上がってお金も借りやすくなり、お金を回しやすくもなります。自分達にとってすごく有効だったと思います。資金調達を早い段階でして、売上を上げるために頑張って2店舗をやるべきでした。

それに私達の労働時間がそのまま売上となっていたのでどんなに頑張っても上は見えていますし、頑張り過ぎて体力も限界を迎えてしまうことになりかねませんでした。

 

1-2.お客様のニーズとのズレ

私達のお店は美味しいお刺身がウリで他には天ぷら、お寿司など色々揃えていました。腕に自信がありましたので、旬のものを他の店より美味しく食べてもらいたいと思っていました。

私達が食べてもらいたいことが第一に頭にあって、時代の流れやお客様のニーズを無視してきたことも失敗の原因だと思います。もう少し柔軟に対応していれば、取れる客層も広がったんじゃないかなと思います。

あとは個室がありませんでした。予約の際に「個室はありますか?」という問い合わせも多かったので、それを理由に断られたのも多々ありました。表に面していないお店でしたので更に個室で隠れ家のようなお店を求められていたのかもしれないですね。

改装すればベストですが完全個室とまではいかなくともパーテーションや襖など区切ったりとやりようはあったと反省しています。

 

1-3.餅は餅屋に任せる

飲食店の予約も最近はなんでもネットで済む時代です。

なのでもちろん、大手飲食店予約サイトのネット広告を載せていました。ですが、FacebookやInstagramもやっておらず、ホームページも作っていませんでした。

やり方がわからないからと放置していました・・・

最近では「インスタ映え」という言葉があるように特徴ある料理やお店であればすぐ拡散されるでしょう。お客様が若者中心ではなくともクチコミなんかも今はリアルな場よりFacebookやInstagramからのクチコミが主流です。流れに乗っていれば多くの集客を見込めたと思います。

最近になってですが私もSNSを使いこなすようになってInstagramのハッシュタグから気になるお店をチェックするようになりました。他店では当たり前のように活用している所が多いですし、力を入れています。こちらからもっと配信して集客やリピーターにつなげるべきだと反省しています。

やり方がわからないから放置するのではなく、探せばいくらでもいらっしゃる専門家にお願いすれば良かったと思います。もちろんお金はかかりますがかけるべき必要経費でした。

「餅は餅屋に任せる」これが私からのアドバイスです。

 

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2.まとめ

・美味しい料理だけで売れる時代はもう過ぎた
・飲食店へのニーズは味だけではなく、個室などの空間に対するものもある
・時代にあった集客方法を行うことはもはや必須

今回伺ったお話は飲食店に限らない普遍的な内容だと思いました。

自分の身1つでは稼働時間に限界があります。そのため多店舗を任せる人材の確保だったり集客のために広告運用を任せる決断も経営者はしなければなりません。出費は厳しいことですが投資なしではリターンもありませんので経費を抑えるためにすべて自分でまかなおうとして、本来行うべき業務に時間がさけなくては本末転倒です。

時には任せるという決断が必要なことがわかりました。

残念ながらお店を畳んでしまったハナ様ですが、しっかりと原因を分析されているのでその反省を活かせば繁盛店をたくさん作れるのではないでしょうか。機会があればまたチャレンジしていただきたいと思います。その時は全力で応援させていただきます!

以上、第八弾は10年間和食料理屋を経営されていたハナ様ご夫婦でした。

 

⇐ 第7回:独立前から受注が決まっていたのに2年間で廃業に至った理由とは? 元システム開発会社経営者S.H様インタビュー

⇒ 第9回:経費削減を目的としたことによるリスク・・・仕事効率化コンサルタントA.Y様インタビューインタビュー

 

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