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学生起業をして成功した経営者たち(マーク・ザッカーバーグ編)

[投稿日]2021/10/24 / [最終更新日]2022/02/21

学生起業をして成功した経営者たち(マーク・ザッカーバーグ編)

学生起業をしてみたいという人は数多くいます。しかしながら実際に学生起業を行い、大きな成功を収める、というイメージが湧きにくいことも事実です。そこで、今現在日本国内や世界で活躍している経営者の中で、学生時代に事業を起こした人物についてピックアップし、どのようなルートで起業に至ったのか、その生い立ちなどに迫っていきます。

今回は、Facebookの創業者であるマーク・ザッカーバーグ氏です。今や知らない人はいないほど有名なSNSであるFacebook。アメリカのメガIT企業をまとめて「GAFA」と呼びますが、FacebookはこのGAFAのFとして数えられるメガIT企業です。傘下にはInstagramも含まれており、収益は日本円にして9.5兆円にものぼります。

いまや一日の間に世界の15億人以上の人が利用しているこのサービスは、どのような経緯から生まれたのでしょうか。

幼少期〜高校卒業まで

ザッカーバーグは1985年5月14日、アメリカのニューヨーク州生まれ。両親は共に医者という裕福な家庭に生まれました。父親の教育方針が少し変わっており、「周囲に流されるのではなく、自身が本当にやりたいことを全力でやらせる」というものだったため、皆が持っているから欲しいとねだったバスケットボールを、父親が買ってくれることはなかったそうです。

そんなザッカーバーグ氏が幼少期に関心を示したのが、プログラミングでした。12歳の時に、父が彼らの住む街で1番初めにコンピュータを買い与え、コンピュータの講師ををつけました。しかしながら彼が凄まじいスピードでプログラミングを習得した為、教師は教えることがなくなってしまったという逸話があります。

ある日、ザッカーバーグ氏は父親の歯科診療業務を手助けするために「ZuckNet」と呼ばれるソフトウェアプログラムを構築しました。今では当たり前となっているようなメッセージツールの雛形とも言えるようなソフトウェアであったそうです。

高校生になってからは、自宅近くのマーシー大学の大学院コースでコンピューターについてより深く知見を深めていました。そしてその中で高校生時代にはユーザーの好きな音楽の傾向を元に新たな曲を提案する「Synapse Media Player」の開発に携わることになります。

このアプリはSlashdot、PC Magazine、といったメディアでも取り上げられ話題を呼ぶことになりました。そして実際にMicrosoftなどのメガIT起業から数億円規模の買収オファーが届いたものの、ザッカーバーグらは取引することはなかったそうです。

彼の活躍はコンピューターの分野にとどまらず、学校のフェンシングチームではキャプテンを努め、数学、天文学、地理、古文、フランス語、ヘブライ語、古代ギリシャ語をいともたやすくこなしていたため、周囲からは天才と呼ばれることも少なくなかったとうエピソードが残っています。

ハーバード大学入学後

ザッカーバーグがハーバード大学に入学した時には、すでに「プログラミングの天才」としてかなり有名になっていました。そんな彼は大学生向けに2つのサービスを作成します。

一つは、学生がどのような授業を受講しているかリスト化した「CourseMatch」、ユーザーがほかの生徒の選択に基づいてクラスを選択したり、学習グループを形成できるプログラムでした。

もう一つが「Facemash」と名付けたサービスです。これはどのようなソフトウェアかというと、今現在の出会い系アプリに近いものでした。学校の中でどの人物が最も容姿に優れているかを格付けする目的で作成されたこのサービスは、またたく間に学内で話題になりました。学生寮に住む人の名前と顔写真が掲載されている「フェイスブック」という本を元にこのサービスは構築されています。後に巨大SNSとなるFacebookの名前の由来はこの本だったのです。

このソフトウェアの開発には裏側があります。その当時ザッカーバーグが付き合っていたボストン大学の彼女に振られてしまい、その腹いせとして、学生の容姿をランキングで出すプログラムを一晩で作ったということです。

しかしながらこの「Facemash」はあまりにアクセスを集めすぎ、学校のインターネットを圧迫してしまったため他の学生がインターネットに接続できなくなってしまっていました。また無断で自分の顔写真を使われたというクレームも多発していたため、このサイトはわずか4時間でクローズしてしまいます。

ザッカーバーグが「Facemash」を作成する際に使用した紙のフェイスブックを、学生はかねてからデジタル化するように要請していました。しかし学校側は中々実装しようとしていませんでした。そこでザッカーバーグは自身でシステムを構築を始めます。「Facemash」の時の失敗を踏まえ、ユーザー自身に登録させる仕組みを取り、Facebookを作成したのです。名実ともにデジタル化に成功したFacebookは、またたく間にユーザーが増えることになり、今現在のFacebookへと続いていきます。

学校におけるプロフィールシステムとして誕生したFacebookは次第にユーザー層を他大学の学生、社会人、子供へと広げていき、今現在では15億人以上が使用するSNSになっています。

Facebook設立後

ザッカーバーグがFacebookを立ち上げたのは2004年2月、ハーバード大学の寮の部屋でした。前述の通り、ハーバード大学の学生をランキング化するためのサービスから始まり、次第に様々な大学でSNSとして使われるようになりました。

創業メンバーたちで2004年半ばにオフィスを構えることになります。このあたりからMicrosoftなどの大企業から買収の案を持ちかけられますが、ザッカーバーグはこの買収案を事あるごとに断り続けました。創業メンバーの多くは買収に応じるように求めましたが、ザッカーバーグは「金額の問題ではない。私と私の同僚にとって、最も重要なことは私達自身が人々に開かれた情報の流れを創り出すことである。コングロマリットがソーシャルメディアを所有するのは、私にとっては良いと思えない」と後にコメントしていることからも見受けられるように、利益を求めることよりも、役立つサービスを構築していることに非常に重きをおいていました。

今や人々の生活だけでなく、企業活動や政治などにも影響を大きく及ぼしているFacebook。

2011年に主にアフリカ地域で起こった「アラブの春」にはFacebookでの呼びかけが多くあり、Facebookは国をも動かす存在へと成長していきます。

ザッカーバーグは自著の中で、「われわれの会社はガスや水道と同様の公益事業だ」と語っています。利益を追求していくビジネスの枠組みを超えて、インフラと同じような企業だと語っているところからも、ザッカーバーグのFacebookに対する考え方が見て取れますね。

ザッカーバーグが掲げるFacebookのビジョン

Facebook設立時からザッカーバーグが掲げているビジョンは大きくは変わっていません。彼はFacebookの企業文化として常々「The Hacker Way」と語っています。本来ハッキングとは単に何かを素早く作ったり、可能な範囲を試したりといった意味しかない。とも語っており、私達がよくイメージするハッキングとは少し違うイメージです。この「The Hacker Way」には5つの価値として、

・インパクトに焦点をあてる(Focus on Impact)

・早く動く(Move Fast)

・大胆であれ(Be Bold)

・オープンであれ(Be Open)

・ソーシャルバリューを作れ(Build Social Value)

という5点を掲げています。またFacebook社の壁には「素早い行動は議論に勝る」と記されています。ここにも行動しないことがリスクであり、懸念すべきことであるという考え方が伺えますね。

 

ザッカーバーグの有名な言葉として

The greatest successes come from having the freedom to fail.
(偉大な成功は 、失敗する自由から生まれる)

Done is better than perfect.
(完璧であることより、まず終わらせることが重要だ)

The biggest risk is not taking any risk.
(最大のリスクは、リスクを取らないことだ)

We have a generational challenge, to not only create new jobs but create a renewed sense of purpose.
(私たちの世代の挑戦は新しい仕事を作り出すことだけでなく、新しい目的意識を作り出すことだ)

など数多くの名言、名スピーチなどがあります。どれも一貫してアクションを起こすことの重要さ、「The Hacker Way」に通ずるところがありますね。起業を考えていく上で、このような考え方は非常に重要になることもしばしばあるでしょう。

まとめ

今回は世界的大企業であるFacebookの創設者であるマーク・ザッカーバーグ氏について解説しました。人々の日々のつながりをもたらすだけにとどまらず、企業や政治にも積極的に使われるようになったFacebook。大学生時に起業をして明確なビジョンを持ち続け、世界的大企業に成長してもなお、新たな野望を燃やし続けています。

自分の利益、会社の利益よりも、達成したいビジョンや社会のためにどのような選択を取ればよいか常に思考をするクセがあるからこそ、ここまでの成功を収めることができたのかもしれません。Facebookでの彼の給料は年俸1ドルに設定していたり、慈善事業にもかなり力をいれている人となりからも、影響を受ける人は多いのでしょうか。これから彼がどのような事業を新たに行っていくのか非常に楽しみですね。

この記事の執筆者

ナレッジソサエティ編集部

ナレッジソサエティ編集部

ナレッジソサエティ編集部

2010年設立の東京都千代田区九段南にある起業家向けバーチャルオフィス「ナレッジソサエティ」です。2010年からバーチャルオフィス・シェアオフィス・レンタルオフィスの専業業者として運営を行っております。バーチャルオフィスのこと、起業家に役立つ情報を配信しています。「こういう情報が知りたい」といったリクエストがあれば編集部までご連絡ください。

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