資格に縛られない起業。整理収納アドバイザーK.H様 インタビュー

2018年10月31日
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「もし私が今から起業を考えるなら、敢えて資格取得はせずに、得意なキャリア相談を軸にしてビジネスモデル構築を検討するでしょう。」

 

そう語るのは、整理収納アドバイザーのK.H様です。

 

こんにちは、東京千代田区九段下のシェアオフィス・バーチャルオフィスのナレッジソサエティの渡部です。

このインタビュー記事では、各業界で活躍している経営者に起業や経営の難しさ、失敗談や反省を伺い、お伝えします。

各業界で活躍されている経営者も多数の失敗やテストを繰り返し、ようやく成功へとたどり着くことが多いと思います。そこで今回は中々表には出ない失敗談や苦労話を聞いてみたいと思います。厳しい時期の乗り越え方や「今ならこうする。あの時もっとこうすれば良かった。」という反省点を語っていただき、皆様にご提供していきます。

シリーズ第11回目となる今回は、整理収納アドバイザーのK.H様です。

K.H様は、ライターや企業の人事を経て、現在は整理収納系の協会に所属しながら整理収納アドバイザーとして活躍をされています。

失敗から学ぶことも大事という本記事の趣旨に共感いただき、“これまでの失敗談や反省点”について語っていただきました。

 

これから起業する人や新たな挑戦を試みている方にぜひお読みいただきたい記事です。

 

今回のインタビューに答えてくださった方

整理収納アドバイザーの画像

名前:K.H様(女性)

年齢:40代

事業内容:整理収納アドバイザー 専門分野:海外生活、旅行

 

■目次
1.経営の難しさ、失敗談、反省点 
 1-1.得意な人と同じやり方を目指してはいけない 
 1-2.それでもやるなら、得意な人とは違ったやり方をする
 1-3.得意を商品化する方が楽しく、ストレスも軽く、事業拡大も速い 
 1-4.学んだこと 
2.まとめ 

 

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1.経営の難しさ、失敗談、反省点

1-1.得意な人と同じやり方を目指してはいけない

私は苦手克服経験をウリに活動をしているため、「苦手を仕事にするなんてすごいですね!」と声をよくかけられます。しかし実は密かに、得意を仕事にしなかったことは失敗の1つだったと考えています。サービスの質を安定させるまでに時間と労力がかかりすぎたのがその理由です。

私の専門は「片づけ」で、数ある整理収納系の協会の1つに所属して活動しています。苦手な片づけを克服できた経験から片づけ克服ブログを始め、興味が高じて資格を取得し、どうせ取得するなら資格をお仕事に活かしたいものだと考えました。片づけ業界での主な仕事の1つは、片づけが苦手で悩んでいる方のお宅に行き、コンサルティングや作業支援を行うことです。これは所属する協会でも一番推奨されている仕事の方法でした。ところが、自分の片づけならどうすべきかわかるのに、お客様宅では何からどう進めていいかがわかりません。元々苦手だった弊害もあり、プランニングをするにも頭が真っ白な状態になりました。

それでも、せっかく資格も取ったのだと自分に言い聞かせながら、片づけが得意な同業者と一緒に作業を続けていました。そして気がついたのは、もともと片づけを得意としている人が、私の10分の1以下の時間でプロとしてのスキルを獲得している事実でした。得意な人は苦手な私よりも10倍以上の速度で成長していく。そんな同業者の姿を目の当たりにし、サービスの質に関しては自分がいくら頑張っても追いつくことはできない、と散々悩むことになりました。

 

1-2.それでもやるなら、得意な人とは違ったやり方をする

一方で「苦手克服体験」を語っているためか、苦しい気持ちをわかってくれそうという理由で私を選んでくれる方もいらっしゃいました。何とかお役にたちたい!との想いでようやくたどりついたのは、「得意な同業者に外注するか、同行をお願いする」という手法でした。

苦手を克服できるに越したことはありませんが、それまでに膨大な時間と手間がかかってしまいます。ビジネスに関しては強みに集中する方がよほど効率良いため、苦手な仕事はいっそのこと得意な人に丸投げし、上達しやすい仕事・好きで得意な仕事に集中することをお勧めします。注力すべき仕事を見極めるためには、あなたの今までの経験や仕事内容をいちど棚卸しして、強みと弱みを細かく洗い出してみましょう。たとえ1種類の仕事であっても、その仕事をこなすための行動を1つ1つ細かく見ていくと、必ず得意・不得意が混在しているものです。

そうして私は、苦手方面の仕事を丸投げする機会をふやし、お客様との連絡窓口役や仲介、講師業へと次第に方向転換してきました。一時は収入が減ったものの、苦手に直面するストレスが激減しました。これは好きな仕事・嫌いな仕事にも通じる話ではないでしょうか。自分が注力したい部分を決めると、自分が望んでいる方向性のお仕事比率も増えてくるのが不思議です。もっとはやく今の形にすればよかったと考えています。

 

1-3.得意を商品化する方が楽しく、ストレスも軽く、事業拡大も速い

自分の得意は何なのか、どうすれば確実にお客様のお役にたてて成果が出せるのか。数年にわたって考え続けましたが、知人からの偶然の依頼をきっかけに、得意を活かせるジャンルを次第に意識するようになりました。それは起業・再就職が頭にちらついている方や転職を考えている方に対するキャリア相談です。10年以上の会社員経験があったことに加え、昔からなぜか、いろんな人からお悩み相談を持ちかけられてきました。私自身もキャリアに悩んで数回転職した経験もあるため、自然にやってみたいと思える仕事に感じられたのです。

試しに数回試みましたが、本業よりもよほど事前準備に労力がかからず、相手に喜んでもらえる可能性も高いことがわかりました。得意か苦手かでこんなにも準備への時間やストレスが違ってくるなんて!と改めて驚いた記憶があります。このことから、得意なことを商品化するほうが時間を節約でき、お客様に喜んでもらえて紹介も増え、結果、事業拡大のスピードも速くなるのではという教訓につながりました。

もし私が今から起業を考えるなら、敢えて資格取得はせずに、得意なキャリア相談を軸にしてビジネスモデル構築を検討するでしょう。資格は取得までに時間も労力もかかり、維持するだけでコストもかかるためです。一方で、今やっているビジネスの質も長年かかって安定してきたため、何とか片づけに得意分野をかけ合わせて新たな切り口を作れないかと、日々試行錯誤しています。

 

1-4.学んだこと

苦手克服体験は起業ネタの1つとしてよく取り上げられる切り口ですが、もともと苦手だった人がそのままスキルを売ろうとすると時間や労力を浪費します。自分の強み・弱みを細かくしっかり見極めて、弱い部分はいさぎよく他人を頼りましょう。得意を商品化するほうが楽しく成果も上がりやすく、あなたの事業拡大のスピードも加速できます。

 

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2.まとめ

苦手だった片付けの実作業は得意な人へ任せ、講師業へとシフトしていく。

経営者のあるべき姿なのではと思います。

起業される方は独立当初は1人で営業から雑務までこなすことが多いですが、軌道に乗り始めたら、営業や総務などに人を当てがって、社長は経営に専念する。

いつまでもプレイヤーではなく自分が現場を退いても大丈夫なように育成や補強をする。現場で手を動かすことだけが仕事ではないことがわかったインタビューでした。

 

以上、第11弾は整理収納アドバイザーのK.H様でした。

 

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