
現在は、自分らしく仕事ができるという魅力から起業を目指す方も多いです。起業で成功すれば、自分に合った働き方で年収を上げられる可能性も十分にあります。
しかし起業の成功には、ライバル企業と肩を並べるだけの工夫や計画性の高さが必要です。特に起業アイデアが思い付かず、挫折・失敗してしまう方も多いです。
そこで今回は、おすすめの起業アイデアやアイデアがない人でも見つけられる考え方などを解説しているため、ぜひ参考にしてください。
目次
起業に興味がある4人に1人はアイデアがないため行動に移せない
現在は多くの方が個人事業主・法人での起業を視野に入れています。しかし、起業に興味があっても実際に行動に移せない方は多いです。
行動に移せない大きな理由の1つが「起業アイデアがない」です。
実際に日本政策金融公庫の調査によれば、起業に関心がある方の約27.8%が起業アイデアがないことを、起業しない理由として挙げています。
多くの方が起業アイデアで躓いていますが、実際は大きな壁と感じる必要はありません。起業家の全員が完璧なビジネスプランで事業を始めている訳ではないためです。
ビジネスプランは実際に経験しながらブラッシュアップしていけるため、まずは行動することに重きを置いてみてはいかがでしょうか。
起業アイデアが見つかる7つの考え方
起業準備で最初にすべきことは起業アイデアの決定です。決定した起業アイデアが、事業を進めるにおいて最も根本の部分になります。
しかし、この段階で完璧な起業アイデアは必要ありません。起業アイデアのブラッシュアップは後からでも可能であり、完璧を求めてしまうとアイデアが思い付かなくなるためです。
まずは「ビジネスになるかも」「面白いアイデアかも」程度の考えで良いため、気軽にアイデアを出していきましょう。
ここでは起業アイデアを見つけるための考え方を解説します。
まずは数を重視してアイデアを出す
起業アイデアを出す際に重要なのが、質よりも数を重視することです。実現性や成功確率は気にしなくて良いため、まずは思い付いたアイデアをどんどんアウトプットしていきましょう。
ありふれたアイデアを改変するだけで、成功できる起業アイデアに変わることは少なくありません。最後に「比較検討」「掛け合わせ」などの形でアイデアを精査できれば、質が高く独自性のある起業アイデアを見つけやすくなるでしょう。
また、沢山のアイデアを出せれば、起業アイデアを見つけるハードルが下がり、ビジネスの考え方も身に付いていきます。他にも、多くのアイデアを出していくうちに、自分の得意分野や興味のある分野が分かっていくでしょう。
アイデアを視覚化する
起業アイデアを思い付いたら自分の頭の中に留めるだけでなく、紙やテキストファイルを用いて視覚化をしましょう。
起業アイデアをふとした時に思い付くケースは多々あります。しかし、ふと頭を過った思考は、気付かぬうちに忘れているケースも多いです。そのため、アイデアが浮かんだらその都度書き出すことを意識しましょう。
アイデアが視覚化されれば情報の整理がしやすく、より深い起業アイデアを作ることができます。また、情報が蓄積していけば、上述した比較検討や掛け合わせもしやすくなるでしょう。
不便・不満に着目する
ビジネスの多くは「人の不便を解決する」もしくは「人の人生をより良くする」ことで成り立ちます。
そのため、自分が過去に困った経験を思い出す作業がおすすめです。また、普段生活している中で不便や不満を感じたら、解決策を考えましょう。
その不便・不満を解決できる方法があれば、起業アイデアに繋がる可能性があります。
もちろん自分だけでなく、友人や家族の不便・不満を聞くのも大切です。多くの方が不便に思っていればそれだけ需要が大きいビジネスとなるため、さまざまな方向から情報を集めることが大切です。
自分の好きなことから考える
自分の好きなことを起業アイデアに落し込む方法もおすすめです。
自分が好きなことであれば、より詳しい情報を持った状態で情報を精査できるため、具体的イメージを持って起業準備を進められるでしょう。また、好きなことであれば、事業に対する熱意をより高められる点もメリットです。
ただし、好きという感情や理想だけで起業アイデアを考えてはいけません。あくまでもビジネスとして、顧客の立場で需要のある起業アイデアを考える必要がある点に注意しましょう。
既存のビジネスモデルをベースにする
最初から完全に新しいビジネスモデルは必要ありません。最初は既存の事業をベースにして、起業アイデアを確立させることもおすすめです。
既に成功しているビジネスモデルの理解を深めれば、自然と自身に合った働き方が分かります。この発想から1つの差別化に繋がり、独自性のある起業アイデアの一部になるのです。
そのため、自分が興味のある分野で成功している複数の企業のビジネスモデルを比較・分析してみてはどうでしょうか。
トレンドに着目する
起業アイデアを決める際は、現在のトレンドを踏まえる点がポイントです。トレンドは言い換えれば人々の需要です。需要が高い業界に参入すれば、より起業の成功確率が上がるでしょう。
ただし、今現在存在するだけのトレンドではなく、長い将来に渡って流行り続けるトレンドを見つける点が重要です。今現在の流行りに乗っかって成功する例は数多くありますが、将来的にも起業家として活躍したいのであれば、息の長い事業を目指しましょう。
トレンドを知るためにはSNSの活用がおすすめです。流行っている用語や物事が一目で分かるため積極的に活用しましょう。今現在もSNSを利用している場合は、なんとなく眺めるのではなく、流行りの背景や理由も考えると良いでしょう。
海外の成功例に着目する
海外で成功しているビジネスに目を向けるのもおすすめです。誰よりも先に日本で展開できれば、1つの成功パターンとなります。
ただし、成功の背景や消費者の傾向を適切に把握することは必須です。
海外で成功した要因が日本にはない可能性も存在するため「日本でも成功できそうか」を考えた上で、具体的な事業計画に取り入れましょう。
起業で失敗しないために抑えたい5つのポイント
自信のある起業アイデアでも、いざ事業を始めたら失敗したといったケースは多いです。起業に失敗するとリスクを被る可能性もあるため、失敗しないためのポイントを踏まえた起業アイデアを考えましょう。
ここでは、失敗しないために起業アイデアで抑えたいポイントを5点解説します。
低資金で開始できる起業アイデアがおすすめ
事業を立ち上げる際は低資金で開始できる起業アイデアがおすすめです。
低資金で起業ができれば、それだけリスクが低い状態で事業の運営が可能となります。万が一失敗しても、次の行動が取りやすくなる点もポイントです。
具体的には「高額な設備を要しない」「事業所などの固定費がかからない」といった事業がおすすめです。
しかし、立ち上げるにはどうしても初期費用が必要な業界もあるでしょう。その場合でも最初から設備や内装に費用を投入するのではなく、成功と共に少しずつ資金を投入していくのがおすすめです。
また、自己資金比率を少しでも高めることも重要です。借入の額を少しでも減らせれば、それだけ資金繰りに余裕が生まれ、成功確率は向上するでしょう。
ターゲットを明確にする
起業時は、ターゲットを明確にした上でアイデアを練りましょう。
中には「幅広いターゲットを狙った方が市場が広がって有利」と考える方もいます。確かに市場が極端に狭いと、十分な売上が得られない可能性もあります。
しかし、幅広い消費者を狙ってターゲットが曖昧になると、サービスの内容も曖昧になりやすいです。その結果、明確に需要に沿った別のサービスに消費者が流れてしまいます。
そのためにも、想定の消費者となる「ペルソナ」を決めることがおすすめです。ペルソナの設定は以下のようにより具体的に行うと、ターゲットが明確になります。
【ペルソナの設定の例】
・氏名:鈴木太郎
・性別:男性
・年齢:36歳
・居住地:東京都千代田区
・職業:自動車メーカー勤務(課長)
・家族構成:妻(専業主婦)と子供1人、ペットに犬を飼っている
・年収:800万円
・休日の過ごし方:子供が入っている野球チームの手伝い
・悩み:マンションの購入を検討しているが、手続きや選び方、相場が分からない
ペルソナに沿ったサービスを考えた上で、あまりにも市場が小さいと感じた場合は、もう一度サービスの検討を行いましょう。
ニッチな分野・新しい市場で考える
起業ではニッチな分野や新しい市場を狙うのも1つの手です。特定のジャンルに興味を持つ人に対してのビジネスはサービスとしての特徴を付けやすく、競合も少ないため、軌道に乗せやすいといえます。
また、現在はネットを用いた販売によって、日本全国を販売エリアにできる点もニッチな分野が有利になる要因です。
反対に市場が大きく競合が多い業界(レッドオーシャン)に参入してしまうと、既に立ち位置を築いた大手企業と競争する必要が出てくるため、簡単に成功はできません。
ただし、ニッチすぎる市場には注意が必要です。ニッチすぎて消費者がいない場合、いくら日本全国が販売エリアであっても利益はあげられません。
そのため、起業アイデアを出した後の市場調査が重要となります。市場調査の結果、ビジネスとして成り立つ場合に事業計画を立てる流れを取りましょう。
資金繰りは上手く行かないことを想定しておく
起業してすぐに事業を廃業してしまうケースも多々ありますが、その主な原因は資金不足です。
事業を軌道に乗せるまでに時間がかかり資金計画が倒れてしまうケースは非常に多いです。そのため希望的観測ではなく、上手くいかないことが前提の余裕を持った資金計画を行いましょう。
資金計画を立てる際は、想定の売上や費用、借入の返済額を具体的に算出し、起業資金がいくらあれば足りるのかを綿密に計算しましょう。事業の運転資金以外に、経営者の当面の生活費も踏まえて起業資金を確保することが大切です。
事業計画書は柔軟に軌道修正を行う
通常は起業アイデアをもとに具体的な事業計画書の作成を行います。
事業を運営するにあたって欠かせない事業計画書ですが、最初に定めた目標に固執しすぎず軌道修正していくことが重要です。
実際に進めていく中で新しい課題や限界が見えるケースも多いため、柔軟に見通しを変えることも考慮に入れておきましょう。
自宅・オンラインでできる起業アイデア7選【女性にもおすすめ】
上述した低資金での起業の実現には、自宅・オンラインでできる起業アイデアがおすすめです。主にインターネットを用いた仕事になりますが、現在は急激にIT業界が発展しているため、社会の変化にもマッチした仕事といえるでしょう。
ここでは、自宅・オンラインでできる起業アイデアを7つご紹介します。女性でも気軽に始められる起業アイデアも多いため、ぜひ参考にしてください。
ネットショップ
ネットショップの運営は、インターネットを用いて仕入れた商品や製造した商品を販売するビジネスです。
実店舗を持たない点が大きな特徴で、現在市場が伸びている業種です。
ネットショップの強み
実店舗を持たないネットショップは、家賃や人件費、光熱費などの費用を抑えて起業ができます。固定費も少ないため起業のリスクは低下し、少ない売上でも利益が出やすい点が魅力の1つです。
また、店舗展開がないため商品の管理もしやすく、開業手段によってはサイトの管理も最小限で済みます。
全国・全世界が販売エリアとなる点も実店舗にはないメリットであり、市場も拡大傾向である点からも需要のある業種といえます。
ネットショップの弱み
一方で、商品が安定的に売れるようになるには、多くのユーザーからショップの存在を知ってもらう必要があります。ネットショップが無数にある現在において、売れるサイト作りの工夫や的確なマーケティングが、成功の重要なコツといえるでしょう。
また、サイトに人が訪れても商品の購入に繋がらなければ利益は生じません。商品が売れなければ在庫を抱えるリスクも生じる点に留意しましょう。
ネットショップの開業については以下の記事で詳細に解説しています。興味のある方はぜひご覧ください。
動画制作
動画制作とは、撮影した画像や映像を編集し、1つの動画を制作する仕事です。
現在、動画コンテンツの市場は拡大傾向にあり、スマホなどで簡単に高画質の動画が撮影できるため、起業のハードルは決して高くありません。
動画制作の強み
動画の種類によっても異なりますが、動画制作の単価の目安は10~20万円程度です。動画の制作に慣れ、ある程度スキルを身に付けられれば、一般会社員より高収入を得られる可能性もあります。
また、現在は動画コンテンツ市場が拡大傾向にあり、動画を用いたマーケティングも主流であることから需要が高い起業アイデアといえるでしょう。
動画制作の弱み
一方で、動画制作では一定のスキルが必要な点に注意が必要です。デザインや魅せ方によって動画の影響力が大きく変動するため、十分なスキルを習得した上で起業を行いましょう。
また、現代では誰でも簡単に動画を作れる動画編集アプリもあり、参入障壁が下がっています。これはメリットでもありますが、裏を返せば競合が多いことを示します。
そのため、クライアントの信頼を勝ち取り案件を受注するためには、差別化や学び続ける姿勢が重要です。
また、本格的な機材やソフトを準備するには一定の初期費用も必要な点にも注意しましょう。
サイト作成
サイト制作は、企業や個人事業主を対象にサイト(ホームページ)を制作する仕事です。
サイトを作って終わりではなく、定期的なメンテナンスやサポートなども一定の需要があるため、長期的に依頼をもらえるケースは少なくありません。
サイト作成の強み
サイト制作の強みは、仕入れや在庫といった概念がない点です。初期費用も抑えられるため、非常に低リスクな起業アイデアといえるでしょう。
また、パソコンがあれば場所・時間を選ばずに作業ができる点も魅力です。
サイト作成の弱み
一方で、開業には一定のスキルが必要な点に注意が必要です。
一度業界を経験して独立するケースも多いため、全くの初学者がいきなり稼ぐのは難しいでしょう。またSEOなど、制作以外のスキルが求められる点も留意しましょう。
将来的にサイト制作で起業したい方は、一度その業界に就職するか、独学・スクールで時間をかけてスキルを得てから行動するのがおすすめです。
フリーライター
フリーライターとは、Webもしくは雑誌に掲載する記事を書く仕事です。
現代ではWebサイトから情報を得る方が増えており、ますますフリーライターの活躍の場は広がっています。
フリーライターの強み
フリーライターの強みは参入の障壁が低い点です。
特別な知識やスキルは不要で、初期費用もパソコンがあれば問題がないため、主婦や学生でも始めやすいといえるでしょう。
また、働く中でSEOやサイト構築などの知識を得られる点も魅力です。ブログ運営との相性も良く、2つの収入源を得ることでリスクヘッジにも繋がります。
フリーライターの弱み
フリーライターの弱みとして、ストックビジネスではない点が挙げられます。文章を書いた分の報酬を得る形態であるため、稼働できない場合は収入が途絶える点に注意が必要です。
また参入障壁が低いため、競争が高い業界となっています。そのため、特定の業界のスキルや実績がないと単価が上がらない恐れがあります。その結果、十分な収入を得られずに挫折してしまうケースも多いため注意しましょう。
スクールビジネス
スクールビジネスとは、スキルや知識を持つ人が教室を開き、受講生に教えることで収入を得る仕事です。
受講料だけでなく入会金や年会費などの集金もあり、ビジネスチャンスが多い起業アイデアといえます。
スクールビジネスの強み
スクールビジネスの強みは、好きなものを仕事にできる点です。スクールのジャンルに決まりはないため専門知識を活かしやすく、他者との差別化がしやすい点がメリットになるでしょう。
また、現在はZoomなどのツールを用いてオンライン上で完結できるケースが多い点も魅力です。固定費がかからないだけでなく、生徒の募集地域にも制限がないため有利に事業が進められます。
スクールビジネスの弱み
一方でスクールビジネスの中には、店舗が必要なケースも存在します。具体的には「料理教室」や「茶道」といった、目の前での実践が必要なジャンルです。
店舗が必要な場合は固定費が増えるだけでなく、募集地域にも制限がかかるため、集客が臨めるかをより慎重に判断する必要があります。
オンラインサロン
オンラインサロンとは、Webサイトを通じて主催者と会員がやりとりできるコミュニティのことです。主な収入源は、会員の月額料金や入会金などです。
写真や動画の発信を行う場合もあれば、ファンクラブのように特定の話題について情報を交換する場にも利用されます。
オンラインサロンの強み
オンラインサロンは通常「月額制」で運営されます。そのため、会員が入会している間は継続的な収入を得ることが可能です。
また、会員数が増えれば収入も青天井である点も魅力といえます。
オンラインサロンの弱み
オンラインサロンの弱みとして、集客の難しさがあります。名の知られていない一般人が多くの人に選ばれるには、的確な宣伝や実績の積み重ねが必要です。また、ある程度長い目で見て会員を集めるといった戦略も大切です。
さらに、会員が退会しないための取組みも大切です。具体的にはコンテンツの質の向上や、頻繁な情報発信などが重要となるでしょう。
コンサルタント
コンサルタントとは、特定の分野において助言や指導などを行い、問題の解決や発展をサポートする仕事です。
一言でコンサルタントと言ってもその分野は多岐にわたりますが、経営コンサルタントやITコンサルタント、キャリアコンサルタント、投資コンサルタントなどが挙げられます。
コンサルタントの強み
コンサルタントは自身の専門分野を活かしやすい仕事です。前職や自身のスキルが活かしやすい職種といえるでしょう。
中・長期的な契約になるケースも多いため、一度顧客を得られたら安定した収入が臨めます。商品は自身の知識であり、特定の店舗がなくても運営ができるため利益率も高いです。
また、コンサルタントと名乗るための資格はないため、起業自体の難易度は決して高くない点もポイントです。
コンサルタントの弱み
一方でコンサルタントとしての成功には、深く精通した知識や、経験、洞察力が必要です。顧客の問題を解決できるレベルのスキルを求められるため、業界未経験では難しい職種といえます。
また、顧客の獲得も簡単ではないため、人脈や宣伝を最大限に活かして取り組む必要があります。
成功している起業アイデアの例
それでは、実際に成功している企業は、どこに着目して起業アイデアを考えているのでしょうか。
ここでは実際に成功している起業アイデアの例を3つ紹介します。
ランサーズ|自身が苦労した経験をビジネスモデルに落し込んだ例
ランサーズとは、クラウドソーシングサービスを提供している企業です。優秀なクライアントを求める事業者と、仕事を求めるワーカーの仲介を行う形で収入を得ます。
ランサーズの代表者である秋好陽介氏は、学生時代に個人事業主として受注者の立場、就職後は発注者としての立場を経験しています。発注者の立場ではフリーランスに依頼した方が高品質・低コストで依頼ができるにも関わらず、会社での稟議が下りなかった経験から、ランサーズの起業アイデアに繋がりました。
フリーランスの人口増加も相まって、現在では年商20億円以上の事業となっています。
このように、自身の過去の経験から生まれた「不便」の解決は、有力な起業アイデアが生まれるきっかけとなるでしょう。
PACPORT|生活スタイルの変化をビジネスモデルに落し込んだ例
PACPORTとは自動受取型のloT配達ボックスです。
現在はネットショップを活用する方が増加しており、ドライバーの人手不足が問題となっています。その中で、ドライバーの再配達の負担は非常に大きなものです。
また、電子決済の増加により、対面せずに商品を受取る機会も増加しています。
その生活スタイルの背景にマッチしたサービスがPACPORTであり、ドライバーの負担を減らしつつ、非対面かつ安全に荷物の受渡しが可能となりました。
このように、人々の生活スタイルの変化に着目すると、前例がない独自性の溢れた起業アイデアが浮かぶきっかけとなります。
キッズライン|女性が持つ視点からビジネスを作り出した例
キッズラインとはベビーシッターなどと子供を預けたい両親をマッチングするサービスを提供している企業です。
2014年にサービスが開始され、300,000人以上の子供をサポートした実績があります。共働き世代の増加によって今後も需要が伸びる業界といえるでしょう。
キッズラインは代表者の経沢香保子女史が3回の出産を経て、自らの育児経験から生まれたビジネスモデルです。女性である強みを活かしたビジネスアイデアである点が大きなポイントといえます。
具体的な起業アイデアが決まったら事業計画書を作成してみよう
具体的な起業アイデアが決まったら、事業計画書の作成をしましょう。
事業計画書とは、事業の立ち上げの際に今後どのようにしてビジネスを展開するかをまとめた書類です。事業の内容はもちろん、資金計画や人材計画まで詳細に記載します。
起業アイデアを事業計画書に落し込むことで、本当にビジネスとして成り立つのかの判断ができます。起業アイデアの段階では曖昧な部分も具体的に決められるため、必須の起業準備といえるでしょう。
事業計画書については、以下の記事で詳細に解説しています。起業アイデアが決まった方はぜひ参考にして、事業計画書の作成をしてください。
「リーンスタートアップ」の考え方でライトに仮説検証する
上記の事業計画書の共通する部分もありますが、ビジネスのアイデアが浮かんだら、どのように形に落としていくかを考えます。ここでは多くのベンチャー企業が実施している「リーンスタートアップ」の考え方を紹介します。
リーンスタートアップとは、マネジメント手法の1つです。新たなビジネスを立ち上げる際に、最初からコストをかけるのではなく、まずは最低限の機能を持った試作品を短期間で作ります。そしてその試作品に対する顧客の反応を集め、より満足されるようにブラッシュアップしていくのです。
試作品にはあれこれ機能を盛り込みすぎず、あえてシンプルにして検証するのがコツです。そうすることで、思ったような反応が得られなかった場合にすぐに問題点の把握が可能となります。
検証を行うと大きな軌道修正や根本的な変更が生じる可能性もありますが、この段階での失敗は経験として蓄積できるので、事業の成功率の向上に繋がるでしょう。
手間がかかっても正しい軌道修正ができれば、結果的にはコストの削減・時間の節約に繋がります。
7つの起業アイデアをしっかり活かすために
起業で成功するには社会からの信頼度が重要です。特に会社の拠点がどこに置かれているかは会社のイメージに直結します。
そこで、レンタルオフィスやバーチャルオフィスで所在地を構えることをおすすめします。レンタルオフィスやバーチャルオフィスを活用すれば、事業の信頼度が向上し、起業の成功の要因となるでしょう。
レンタルオフィスとは、デスクや机など必要な備品が揃ったオフィスをレンタルできるサービスです。仕事場を設けることで、オン・オフをすぐに切り替えられます。
また、バーチャルオフィスとは、事業に必要な住所や電話番号などは借りられるものの、作業スペースはないオフィスです。作業場所は別途必要ですが、備品が少ない分レンタルオフィスより比較的安く借りられます。
ナレッジソサエティでは法人登記のできるバーチャルオフィスを4,500円で使えるプランがあります。千代田区にある銀行所有のビル名を記載することができ、全国的に信用されるプロフィールを作ることが可能であるため、ぜひご検討ください。
まとめ
今回は、比較的ハードルの低い起業アイデアをご紹介しました。
起業アイデアは最初から完璧なものを求めずに、まずは数を出すことから始めましょう。
また、一から起業アイデアを考えるのではなく、既存のビジネスモデルの真似から入るのもおすすめです。特に、現代はインターネット社会です。誰もやったことがないアイデアを見つけるより、人気があるビジネスに挑戦しながら自分なりのアレンジを加えた方が効率的といえるでしょう。
また世の中の需要と自分の経験から発想してアイデアを膨らませると、自身に適した起業アイデアが見つかるかも知れません。
ビジネスを始めてから軌道に乗るまでの期間は、人によって大きく異なります。「なかなか起業アイデアが浮かばない」と焦る必要はありません。自分にできる行動から始め、少しずつアイデアを膨らませてビジネスモデルを明確化しましょう。
この記事の執筆者

久田敦史
株式会社ナレッジソサエティ 代表取締役
バーチャルオフィス・シェアオフィスを通して1人でも多くの方が起業・独立という夢を実現し、成功させるためのさまざまな支援をしていきたいと考えています。企業を経営していくことはつらい面もありますが、その先にある充実感は自分自身が経営をしていて実感します。その充実感を1人でも多くの方に味わっていただきたいと考えています。
2013年にジョインしたナレッジソサエティでは3年で通期の黒字化を達成。社内制度では週休4日制の正社員制度を導入するなどの常識にとらわれない経営を目指しています。一児のパパ。趣味は100キロウォーキングと下町の酒場めぐり。
【学歴】
筑波大学中退
ゴールデンゲート大学大学院卒業(Master of Accountancy)
【メディア掲載・セミナー登壇事例】
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