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20代の脱サラ起業は成功できるか│メリットや年齢の割合、おすすめの職種を解説

[投稿日]2021/03/22 / [最終更新日]2023/03/19

20代の脱サラ起業は成功できるか│メリットや年齢の割合、おすすめの職種を解説

「20代で脱サラして起業は無謀?」などと考えていませんか。

20代の起業には様々なメリットがあります。メリットを最大限に活かせれば、起業の成功率の向上に繋がります。

しかし、20代の起業ならではのデメリットがある点も事実です。

メリットとデメリットを適切に理解して「強みを活かし」かつ「弱みをカバーした」事業運営を行いましょう。

本記事では20代で脱サラして起業を行うメリット・デメリットや、おすすめの職種などを解説しています。最後には成功のポイントも解説しているため、ぜひ参考にしてください。

20代で起業する人の割合

日本政策金融公庫が実施した「2022年度起業と起業意識に関する調査」によれば、起業家の年齢別の割合は以下のようになっています。

29歳以下 35.4%
30代 20.1%
40代 22.0%
50代 13.4%
60代 9.1%

20代の起業家の割合は全体の35.4%です。年代別で最も割合が多い結果となり、起業家の約3人に1人が20代であると分かります。

なおここで言う起業家とは、週の稼働時間が35時間以上の事業家を指します。週の稼働時間が35時間未満の「パートタイム起業家」は含まれない点に留意しましょう。

参考:2022年度起業と起業意識に関する調査

20代で起業をするメリット

上述した通り20代での脱サラ起業には様々なメリットがあります。これらのメリットを活かせれば、40代や50代での起業よりも有利に事業を進められる要因となるでしょう。

ここでは、20代で起業を行うメリットを5点解説します。

体力がある

起業をするには体力が必要です。

起業前に着目すると、起業準備や法的な手続きなどで必要な手間が多いです。起業準備期間に会社員を続ける場合は、さらに負担は大きくなるでしょう。

また、起業後も書類作成やマーケティングなど、事業に関わる全ての事柄を自分一人でこなす必要があります。

慌ただしいスタートアップを乗り切るには、心身共に健康である点が大切です。

20代は40代・50代の方と比較して健康で、疲労の回復も早い傾向にあります。起業時の忙しい時期も体調を崩さずに膨大な事務量をこなせる点が20代の起業の強みと言えるでしょう。

柔軟な考えをしやすい

20代の起業では40代や50代の起業と比較して、柔軟性が強みとなります。

もちろん、社会経験が豊富な40代・50代にも強みはあります。しかし、業界の常識や慣習が染みついてしまい、ルールや常識に縛られた発想になるケースも多いです。

起業の成功には、世の中のトレンドを敏感に感じ取って事業に反映する力も重要です。

また、常識に囚われない斬新な発想や鋭い感性を反映した事業内容であれば、世の中に革新的な変化を与えられる可能性もあるでしょう。

生活の心配が不要

20代は40代や50代と比較して生活の心配が少ないです。

まず、家庭を持っている方が少ないため「家族を養えなくなるリスク」を感じる必要はありません。

また、将来に対する備えの観点から見ても、時間に余裕のある20代の方が心に余裕を持って起業に取り組めるでしょう。

「将来的に起業をしたい」と考えていても、生活の変化によって行動できない方もいます。20代であれば人生の軌道修正もしやすいため、積極的な行動が可能となるでしょう。

先輩や先生を探しやすい

自分より先に起業している先輩や、取り入れたい事業展開をしている先生的な存在を見つけやすい点も20代の起業のメリットです。

20代の方の中には、素直で教えを請うことに抵抗を感じない方も多いです。また、素直に教えを請える前向きな姿勢を感じると、協力したくなる方も多いでしょう。

年代が上の世代は素直でないというわけではありませんが、プライドや知識が先行して機会損失をしてしまうケースもあります。

起業家の先輩や先生がいれば、不明点や不安な点を質問でき、事業を効率的に進められる要因ともなるでしょう。

再起業・再就職がしやすい

万が一起業で失敗しても20代であれば再起業や再就職がしやすいです。

一度起業に失敗しても、再起業で成功した起業家は多いです。20代の方は将来的な時間が多いため、起業に再チャレンジしやすいと言えます。

また、20代であれば再就職の際も年齢で不利になりにくいです。自分で事業を立ち上げた経験が強みになり、高評価を得られる可能性もあるでしょう。

このように、20代の起業は失敗に対するダメージが少ないため、40代・50代の起業と比較して行動をしやすいと言えます。

20代で起業をするデメリット

一方で、20代で脱サラして起業を行うデメリットも存在します。40代・50代での起業よりも不利になりやすい要素であるため、いかに克服するかが重要となるでしょう。

ここでは、20代で起業を行うデメリットを3点解説します。

経験・スキルが少ない

20代の方は40代・50代などの起業と比較すると経験やスキルが少ない傾向にあります。

起業では実力が仕事に直結するため、スキルが高い方が高単価な仕事を得られる可能性が高いです。また経験が豊富であれば、トラブル時の対応も円滑に進みやすいでしょう。

そのため、20代の方が起業を行う場合は、会社員のうちにスキルの習得を含む入念な起業準備を行う必要があります。

人脈が少ない

20代の起業の場合、40代や50代よりも人脈が少ないケースが多いです。

自分で事業を行う場合、取引先や顧客の確保は必須です。取引先や顧客の獲得方法は様々ですが、会社員時代の人脈が有利に働くケースも多々あります。

そのような人脈がない20代の場合は、自ら営業をかけて一から取引先や顧客を確保する必要があります。

その結果「収益の発生まで時間がかかる」「安定した取引先を確保できない」といったマイナス要素に繋がる可能性がある点に注意が必要です。

自己資金が少ない

起業時の自己資金が少ない点も20代の起業のデメリットです。

会社員としての勤続年数が長ければ、それだけ多くの額を起業資金として蓄えられます。初期資金が多ければ「借入の額が少ない」「運転資金を多めに準備」といった形で低リスクな起業が可能です。

なお、日本政策金融公庫が行った「2022年度新規開業実態調査」によれば起業時の初期資金の平均値は「1,077万円」、中央値が「550万円」となっています。必要な初期資金は起業を行う業種によっても異なるため、自分が行う事業ではどの程度の資金が必要かを確実に理解しましょう。

起業で必要な初期資金については以下の記事で詳細に解説しているため、参考にしてください。

起業に必要な資金はいくらか│平均や資金調達の方法、資金ゼロでの起業等について解説

現在は20代でも起業がしやすい理由

現在は20代が脱サラして起業をしやすい環境となっています。なぜなら、従来の起業と比較して資金を抑えた事業が可能であるためです。

従来の起業は「事業所や従業員、特別な設備によって莫大な初期費用を要する」といったケースも多かったです。

しかし現在は、IT業界の発展によって「事業所や人員は不要で、パソコン1台あれば事業ができる」といった環境になっています。

実際に、起業資金の中央値は減少傾向です。また、起業時の従業員数の約6割が「2名以下」という結果も出ています。(2022年度新規開業実態調査より)

20代で自己資金が少ない方であっても、アイデア次第では大きな成功を成し遂げられる時代であると言えるでしょう。

参考:2022年度新規開業実態調査

20代の起業でおすすめの職種

20代の脱サラ起業でおすすめの職種は「初期費用と固定費が少ない仕事」です。以下の3点を押さえた事業であれば理想です。

・事業所を必要としない
・特別な設備を必要としない
・多くの従業員を雇わない

それでは、これらの条件に当てはまる職種にはどのようなものがあるのでしょうか。

ネットショップ運営

ネットショップ運営とは、インターネットを通じて商品を販売する仕事です。販売する商品は仕入を行うケースが多いですが、ハンドメイドなどで製造した商品を売る方法もあります。

ネットショップ運営は、通常の店舗型小売業とは異なり店舗の賃料が発生せず、固定費を抑えた事業運営が可能です。

また、全国・全世界を販売エリアとできるため、ニッチな商品で勝負しやすい点も大きなメリットです。

ただし競合が多い職種でもあるため、他者との差別化が重要となります。

ネットショップの開業については以下の記事で詳細に解説しています。ネットショップ運営に興味のある方は、ぜひご覧ください。

個人でネットショップを開業する流れ~必要な手続きやおすすめの販売方法などを解説~

Web系フリーランス

Web系フリーランスとはオンライン上の仕事の請負が中心の働き方です。成果物に対する報酬を得ることで収益を出します。

一言でWeb系のフリーランスと言っても、以下のように様々です。

【Web系フリーランスの例】
Webライター
プログラマー
Webデザイナー
イラストレーター

多くの職種は専門的なスキルが必要です。会社員時代の経験や知識を活かしやすい職種と言えるでしょう。

また、Webライターのように専門的な知識がなくても始められる職種もあります。働きながらスキルや経験を習得できる点が魅力です。

Web系のフリーランスはパソコンがあれば、場所を選ばずに働ける点が魅力と言えます。また、仕事もクラウドソーシングサービスを用いれば比較的簡単に受注可能です。

ただし、現在競合が増えている職種でもあるため、単価を上げるには日々のスキルアップが重要となるでしょう。

フリーランスについては以下の記事で詳細に解説しています。フリーランスとしての起業に興味ある方はぜひご覧ください。

フリーランスとは?定義やメリット・デメリット、人気の職種などをわかりやすく解説

教室運営

教室運営とは、自身が持つスキルや知識を生徒に対して指導を行う仕事です。月謝や入会金などが主な収入となります。

教室の種類は多岐に渡り、自身の得意分野に合わせて開業しやすい点が魅力です。

【教室運営の例】
英会話教室
学習指導
音楽教室
プログラミング教室

現在はZoomやSkypeを用いればオンライン上で完結する教室も多いです。オンラインで完結する教室は、全国の方をターゲットにできる点も魅力となります。

ただし、指導する内容以外にも集客の知識が重要となります。また、料理教室や茶道など、一部の教室は事業所が必須となる場合もあるため注意が必要です。

代行業

代行業とは個人や企業の行動を代行する仕事です。

【代行業の例】
家事代行
墓参り代行
退職代行
保証人代行
買い物代行

最初は従業員や事業所なしで開業でき、事業が軌道に乗ったら規模の拡大もしやすいです。

人々が「面倒」「できない」といった事柄に着目して代行する内容を決定しましょう。

レンタル業

レンタル業もおすすめの職種の1つです。現在は購入ではなく共通といった考え方も増えているためです。

【レンタル業の例】
衣類
アクセサリー
自動車
専門機器

レンタル品を保存するペースがあれば、自宅でも事業ができます。

ただし、レンタル品を購入するための初期費用は必要です。また、需要のある商品を選ぶためには念入りな調査が必要となります。

20代の起業で成功するためのポイント

20代での起業の成功には、40代・50代などの起業と比較したデメリットを克服することが大切です。

ここでは、20代での脱サラ起業で成功するためのポイントを解説します。

初期資金・固定費を抑える

上述した通り20代は40代・50代などの起業と比較して自己資金が少ない傾向にあります。その結果、借入額の増加や運転資金の減少によってリスクが向上する恐れが生じます。

そこで、初期費用や固定費が少ない職種であれば、初期資金が少なくてもリスクを抑えた起業が可能です。

規模の拡大は後からでもできるため、まずはスモールスタートで着実に利益を出すことを目標にしましょう。

起業の目的を明確にする

独立の前に、なぜ自分が起業をするかを明確にしましょう。明確な目的があれば事業の方向性の指針となるためです。

・経済的な成功を目指したい
・プライベートの時間を充実させたい
・社会問題を解決したい

起業の目的が曖昧のまま事業を始めてしまうと、的確な意思決定ができなくなる可能性があります。また、モチベーションの維持も難しくなるため注意が必要です。

積極的に行動する

上述した通り、20代の起業家は経験やスキル、人脈が足りていない場合があります。

そのため、失敗を恐れず積極的に行動して多くの経験を得ましょう。一時的に失敗しても自身の経験やスキルアップに繋がれば、将来的な成功にも繋がります。

また、起業家の交流会やセミナーにも積極的に参加して、人脈の形成を行いましょう。人脈を作っておくと、仕事に繋がる場合があるだけでなく、相談相手の確保や情報共有も可能となります。

国や自治体の支援を最大限に活用する

20代の脱サラ起業で成功するには、国や自治体の支援の活用も重要です。

例えば、資金調達に着目すると、日本政策金融公庫の若者向けの融資制度などがあります。

また、東京都の「TOKYO創業ステーション」の無料セミナーや相談の活用なども考えられます。

他にも、ビジネスコンテストの活用もおすすめです。ビジネスコンテストでは自身の事業内容をブラッシュアップできるだけでなく、入賞すれば賞金を得られる場合もあります。

これらの支援や制度を有効に活用すれば、40代・50代の起業家に対するアドバンテージとなるでしょう。

ビジネスプランコンテストについては以下の記事で詳細に解説しています。全国各地で開催されているため、興味のある方はぜひご覧ください。

おすすめのビジネスコンテスト(ビジコン)一覧!概要や起業アイデアの出し方を解説

参考:TOKYO創業ステーション

副業起業も検討する

脱サラして起業を行う前に、副業での起業もおすすめです。

会社を辞めずに起業を行うと給与所得を得ながら事業を進められます。事業で利益が出なくても給与収入が保証されているため、大きなリスクヘッジとなります。

また、自分に起業が向いているかを確認してから独立できる点も魅力です。

固定費を抑えれば少ない売上高でも十分に利益は生じ、事業が軌道に乗った後に独立もできるため、おすすめの戦略です。

バーチャルオフィス・レンタルオフィスの活用もおすすめ

現在は自宅をオフィスとして起業する方も多いです。しかし、自宅をオフィスにすると、以下のような問題点が生じます。

・郵便物や住所の公開によるプライバシーの問題
・自宅の住所を事業所とする信頼性の低下
・仕事とプライベートの混在による集中力の低下

これらの問題を解決するためにも、バーチャルオフィスやレンタルオフィスの活用がおすすめです。

バーチャルオフィスとは

バーチャルオフィスとは、事業用の住所をレンタルできるサービスです。実際の執務空間はレンタルできませんが、その分月々数千円の費用で信頼性の高い住所を利用できます。

事業の住所地をビジネス街や信頼性のビルにすると、以下のようなメリットが生じます。

・住所の公開や郵便物によるプライバシーの問題を解決できる
・取引先や顧客からの信頼性が向上する

また、バーチャルオフィス業者によっては、郵便物や電話の転送といったサポートをしてくれる場合もあります。

「自宅を主な事業所とする」といった方におすすめです。

レンタルオフィスとは

他方でレンタルオフィスとは、専用の執務空間をレンタルできるサービスです。もちろん、事業用の住所も利用できます。

レンタルオフィスの利用によって以下のようなメリットが生じます。

・賃貸オフィスよりも安価な料金で執務空間を得られる
・生活と仕事を完全に分けられる
・通信環境や備品を揃える必要がない

1人もしくは少人数での起業の際におすすめです。

レンタルオフィスの業者によっては、会議室のレンタルといった事業の支援を受けられる場合もあります。

まとめ

今回は20代の起業のメリット・デメリットやおすすめの職種、成功のポイントなどを解説しました。

20代の脱サラ起業は人脈や社会経験、スキル面などで40代や50代の起業と比較してデメリットがあります。

しかし20代だからこその強みも多く、メリットを最大限に活かせれば、他の世代の起業家に対する大きなアドバンテージとなります。

起業を検討している方は積極的に行動して、起業準備を進めてはどうでしょうか。

この記事の執筆者

久田敦史

久田敦史

株式会社ナレッジソサエティ 代表取締役

バーチャルオフィス・シェアオフィスを通して1人でも多くの方が起業・独立という夢を実現し、成功させるためのさまざまな支援をしていきたいと考えています。企業を経営していくことはつらい面もありますが、その先にある充実感は自分自身が経営をしていて実感します。その充実感を1人でも多くの方に味わっていただきたいと考えています。

2013年にジョインしたナレッジソサエティでは3年で通期の黒字化を達成。社内制度では週休4日制の正社員制度を導入するなどの常識にとらわれない経営を目指しています。一児のパパ。趣味は100キロウォーキングと下町の酒場めぐり。

【学歴】
筑波大学中退
ゴールデンゲート大学大学院卒業(Master of Accountancy)

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