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起業すると年収は上がる?

[投稿日]2021年03月22日 / [最終更新日]2021/07/29

起業すると年収は上がる?

起業しようと思ったとき、まず気がかりな部分が「年収」ではないでしょうか。一定の収入を定期的に得られていた状態から、自分の力で収入を生み出すことへの不安はとてつもなく大きいものです。

起業家への一歩を踏み出すにも、この「起業家の年収レベル」について把握して、ある程度のめどをたてておくことをおすすめします。

起業家の年収レベル(水準)は6割が480万円以下

2014年度の中小企業の平均的な年収レベルをまとめたデータを見ると、下記の通りです。

【手取り年収額】
・240万円以下───37.50%

・~480万円以下───27.30%

・~720万円以下───14.10%

・~960万円以下───6.70%

・~1,200万円以下───5.20%

・~1,800万円以下───4.80%

・~2,400万円以下───2.00%

・2,400万円越え───2.40%

一番多いのが37.5%の240万円以下で、月収にすると20万円ほどです。さらにこのうち、年収120万円以下(月収にすると10万円)は0.5%存在します。

上記の37.5%は、ビジネス内容や起業家自身の仕事に対するスタンスにもよりますので一概に年収が低いとは言い切れませんが、生活基盤が起業の収入のみであれば、心もとなく感じてしまう人も多いでしょう。

また、一般的なサラリーマンの平均年収額は420万円前後なので、それを基準とすれば年収レベルは「下がる」ことになります。

半面、720万円を超える割合が35.2%で、そのうち1,000万円を超える割合は14.4%存在します。これを見ると起業後の年収レベルは「上がる」ことになり、起業することに夢が持てるようになるでしょう。

起業して年収UPを目指すなら、望む年収の数字と戦略を明確にすること

上記から、まずは480万円のボーダーラインを超えるようにすれば一般的なサラリーマンの年収レベルを上回ります。せっかく起業するのであれば、このレベルを超えたいと考えるところです。

最初から年収1,000万円超えを目指すのもいいですが、何の戦略もなく「なんとなく」決めてしまっては、おおよそ到達できる数字ではありません。確実に年収アップを目指すのであれば段階を踏むことが大切です。自分が望む年収の数字を現実的に設定し、それを達成できる具体的な戦略を準備します。

起業内容(業界)によって目標年収に対する売上は変わる

そして起業内容(業種・職種)によりますが、自分が望む年収の平均3~15倍の売上を意識、到達すれば単なる「夢」で終わる目標ではなくなるでしょう。逆に目標年収から、売上やビジネス展開を考えるというのも一案です。

例えば製造や飲食、サービス業は自分が望む年収の3倍の売上が求められますが、建設業や運輸業、不動産業であれば5倍の売上が必要です。小売りなら6倍、卸売りなら13倍といった具合に必要な売上の数字は変化します。

自分のビジネスモデルに必要な諸経費や人件費などを整理して、それに伴う戦略を練り、必要な売上を稼げば「目標年収」という収入(数字)がクリアになっていくでしょう。

起業するビジネス内容を吟味すること

一口に起業と言っても、自分がどんな業界でどんなビジネスを展開していきたいのか、利益を生む算段はどのように付けるのか、3年後、5年後と続けられる事業モデルなのかをしっかりと考える必要があります。

自分が好きなこと、興味があることで起業することも大切ですが、利益を生まないようなビジネスであれば考え直すことも視野に入れなくてはいけません。

1年目、2年目は利益を出すことが難しくても、数年続けられる見込みと、予算を回収できる事業計画を立ててから起業することで経営難、ひいては事業をやめるといったリスクの回避につながるでしょう。

起業による年収の増減は、中期~長期計画と方向修正を行うこと

また、起業して最初から大きく稼ぐことを考えるよりも、中期~長期計画でビジネス展開の戦略を練りましょう。短期的な数字と中長期で目標数字を算出し、必要があればその都度方向修正していくことが目標年収に近づくポイントです。

たとえ一つの事例で成功したとしても、今後もそれが通用するかどうかはわかりません。数字はもちろんですが、世の中の流れやマーケティングに敏感になり、自分のビジネスが目標年収から大きく外れることがないように情報収集に努めることが大切です。

一時の年収増減に揺らぐことなく、目標年収のために何が必要か、どんな修正が発生するのかなど、柔軟に対応できるようになることが望ましいです。

「起業すれば年収が上がるのか?」という問いには、「自分次第で年収が上がるチャンスは大いにある」が正解でしょう。
会社勤めをしていても年収アップは目指せますが、同じ会社で420万円前後の年収をいきなり1,000万円に上げることは簡単なことではありません。

起業すれば一時的に年収が下がっても、起業内容と目標年収を明確にして戦略を練れば数年で大幅な年収アップも夢ではないでしょう。年収レベルがネックになって起業に踏み出せないでいる人は、ひとまず今回ご紹介した年収水準と売上目標を参考に、ビジネス展開を考えてみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆者

久田敦史

久田敦史

株式会社ナレッジソサエティ 代表取締役

バーチャルオフィス・シェアオフィスを通して1人でも多くの方が起業・独立という夢を実現し、成功させるためのさまざまな支援をしていきたいと考えています。企業を経営していくことはつらい面もありますが、その先にある充実感は自分自身が経営をしていて実感します。その充実感を1人でも多くの方に味わっていただきたいと考えています。

2013年にジョインしたナレッジソサエティでは3年で通期の黒字化を達成。社内制度では週休4日制の正社員制度を導入するなどの常識にとらわれない経営を目指しています。一児のパパ。趣味は100キロウォーキングと下町の酒場めぐり。

【学歴】
筑波大学中退
ゴールデンゲート大学大学院卒業(Master of Accountancy)

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