
今の仕事に不満が多い、今よりも稼ぎを多くしたい、自分のやりたいこと・好きなことをやりたいなど、起業する理由は人によってさまざまです。
そして今現在も、さまざまな理由で起業を検討している人は多いのではないでしょうか。しかし実際に起業するとなれば、これまでの雇用される側から雇用する側になり、仕事のやり方、考え方も大きく変わる可能性があります。
今回は起業後に後悔しないため、事前に起業家に向いている人の性格とはどういったものなのかについて見ていきましょう。
目次
起業家に向いている人はこんな人
それでは、まずは起業に向いている人の特徴についてご説明します。
基本的には「行動力」「忍耐力」「決断力」「柔軟性」がある人が起業に向いています。具体的には次の通りです。
行動力がある人
2016年12月、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が発表した「起業・創業に対する意識、経験に関するアンケート調査」によると、2012年に起業を希望している人は83.9万人いますが、実際に起業した人は半分以下の30.6万人です。
起業を希望しているものの起業までに至らない人と、実際に起業をした人の違いは一つではありませんが、その中でも大きいのが行動力です。
起業したいという強い意志を持ち、そのために何をすべきかを理解し、動き出せる行動力がない人は、いつまでたっても起業することはできません。逆に自分で考え、自分で動き出すことができる人は起業に向いています。
忍耐力がある人
起業してそれまでの雇用される側から雇用する側になると、会社員時代とは違う負荷がかかります。雇用される側の時は会社という後ろ盾がありましたが、起業してしまえばすべては自分の責任のもとに仕事を進めていかなければなりません。
仕事はいい時もあれば悪い時もあります。起業家に向いているのは、悪い時にどれだけふんばれるかです。業績が悪くなった時に、すぐにあきらめてしまうような人は起業家に向いているとはいえないでしょう。
決断力がある人
決断力も起業家にとってなくてはならない資質のひとつです。仕事をしていれば、大小に関わらず決断を迫られることが常に起こります。この時、多くの人からアドバイスを受けることはあったとしても、最終的に決断するのは起業家である自分自身です。
優柔不断であったり、曖昧な判断しかできなかったりする人には誰もついていこうとは思いません。常に自分自身の判断基準を持つ、ぶれずに決断ができる人が起業家に向いています。
柔軟性がある人
起業家にとって決断力は重要な資質であると前述しましたが、それと同時に柔軟性も持ち合わせていなければ起業家に向いているとはいえません。
決断力が重要ではあるものの、その決断が間違っていた場合、そのまま貫き通そうとすれば必ず事業は先行かなくなります。
失敗は誰にでもあります。重要なことはその失敗に目をつむることではなく、失敗したと気づいた時にはできるだけ早く過ちを認め、方向転換をする柔軟性がなければ、起業家としてやっていくことは難しいでしょう。
起業家に向いていないのはこんな人
次に起業家に向いていない人の特徴についてご説明します。前項で向いている人の特徴をご説明しましたが、その逆の特徴を持つ人は起業家には向いていません。さらに次のような特徴を持つ人は、起業家には向いてないといえるでしょう。
人に任せることができない人
仕事には得手不得手があります。すべてのことを完璧にやり遂げられる人はほぼいないといってよいでしょう。そのため、自分が不得手とするものをいかに得意な人に任せられるかは、起業家にとって非常に重要な資質のひとつです。
業種や状況によっても異なりますが、起業家にとって必要な能力はオールマイティーに何でもこなすことではなく、経営とマネージメントです。
この2つのことに集中するためには、ほかのことはできるだけそれを得意とする人に任せることができなければ、起業家に向いているとはいえないでしょう。
お金の管理ができない人
実質的な経理は専門家に任せたとしても、例えば自社の利益やキャッシュフローがわかっていなければ経営をすることはできません。会社は単純に利益を上げれば経営がうまくいくわけではなく、キャッシュフローを把握する必要があります。
そういった意味で、会社を経営するのはしっかりと経理も理解しておく必要があり、その管理ができなければ起業家になることはできません。
科学で証明できる起業家診断
ここまで一般的に起業家に向いている人の特徴、向いていない人の特徴をご説明してきました。
ここで向いていない特徴を多く持っているからといって、必ずしも起業に失敗するわけでもなければ、逆に向いている特徴が多いからといって起業に成功するとも限りません。
しかしそうした傾向があることは間違いありません。もし、もっと詳しく自分に起業家の資質があるかどうかを見極めたい場合は、シリコンバレーのスタートアップ起業家育成プログラム「The Founder Institute/https://blog.btrax.com/jp/entre-types/」が科学的な側面から、起業家適正テストを作成しているので、そちらを試してみることをおすすめします。
この記事の執筆者

久田敦史
株式会社ナレッジソサエティ 代表取締役
バーチャルオフィス・シェアオフィスを通して1人でも多くの方が起業・独立という夢を実現し、成功させるためのさまざまな支援をしていきたいと考えています。企業を経営していくことはつらい面もありますが、その先にある充実感は自分自身が経営をしていて実感します。その充実感を1人でも多くの方に味わっていただきたいと考えています。
2013年にジョインしたナレッジソサエティでは3年で通期の黒字化を達成。社内制度では週休4日制の正社員制度を導入するなどの常識にとらわれない経営を目指しています。一児のパパ。趣味は100キロウォーキングと下町の酒場めぐり。
【学歴】
筑波大学中退
ゴールデンゲート大学大学院卒業(Master of Accountancy)
【メディア掲載・セミナー登壇事例】
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