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会社員の副業完全ガイド│安全で始めやすいおすすめの職種や注意点、成功のポイントなどを紹介

[投稿日]2021/03/05 / [最終更新日]2024/01/13

現在は、会社員が本業収入以外を得る「副業」に注目が集まっています。

給与収入以外の副収入を得られれば、より生活が豊かになるだけでなく、スキルや経験値を積むことができ、キャリアの大きなアドバンテージともなります。

しかし、副業はハードルが高いと考えている方も多く、本業と両立するうえでの壁があることも事実です。

それでも実際は、在宅で始めやすいかつ安全な職種が多く、イメージよりも簡単に始められるケースも多いです。

副業のメリット・デメリットや自分に合った職種を理解して、副業に取組み始めてはいかがでしょうか。

本記事では会社員が副業を始めるメリット・デメリットやおすすめの職種、成功するうえで押さえるべきポイントなどを解説しているため、ぜひ参考にしてください。

目次

日本における副業の実態

現在は働き方改革の推進やIT業界の発達、終身雇用制度の崩壊などによって、会社員の副業に注目が集まっています。

それでは、どのくらいの会社員や企業が副業について前向きに考えているのでしょうか。

ここでは、日本における副業の実態を紹介します。

副業をしている方の割合

Job総研による「2023年 副業・兼業の実態調査」によれば、20人~1,000人以上規模の企業に1年以内~10年以上勤務している社会人のうち22.6%が「現在副業・兼業をしている」と回答しています。

特に40代は「31.7%」の方が副業・兼業をしていると回答しており、年代別集計で最高値となりました。

また、副業・兼業をしている方を対象として「2018年~2022年で副業をしていた年」を聞くと、毎年増加している傾向にあります。

加えて「今後副業・兼業をしたいと思う」「どちらかといえば今後副業・兼業をしたい」と回答した方は全体の85.5%となっており、いかに会社員が副業に注目をしているかが分かります。

参考:Job総研による『2023年 副業・兼業の実態調査』を実施 今後始める8割 本業で賃金上がらず 月2万円を副業で補填 | 株式会社ライボのプレスリリース

会社員が副業で得ている収入

同じくJob総研による「2023年 副業・兼業の実態調査」によれば、現在副業をしていると回答した方の副業収入は以下のようになっています。

平均値 20万円
中央値 128.6万円
最頻値 50万円

最頻値の50万円で考えると、月々4万円強の副業収入を得ている計算となります。

参考:Job総研による『2023年 副業・兼業の実態調査』を実施 今後始める8割 本業で賃金上がらず 月2万円を副業で補填 | 株式会社ライボのプレスリリース

副業を認めている企業の割合

現在は副業が推進されている影響で、副業を容認もしくは一部容認している企業も存在しますが、未だ全面禁止にしている企業も一定数存在します。

日本経済団体連合会が実施した「副業・兼業に関するアンケ―ト調査結果」によれば、経団連会員企業の70.6%が「社外への送出を認めている」「社外への送出を認める予定」と回答しています。

副業を容認する企業は、常用労働者数が増えるほど増加している点が特徴です。

特に、常用労働者数が5,000人以上の企業のうち83.9%は「社外への送出を認めている」「社外への送出を認める予定」と回答しており、この値は年々増加傾向にあります。

企業規模 認めている・認める予定 検討していない・認める予定はない
企業規模計 70.6% 29.5%
5,000人以上 83.9% 16.0%
1,001~5,000人 72.9% 27.1%
301~1,000人 58.3% 41.7%
101人~300人 53.9% 46.2%
100人未満 42.1% 57.9%

参考:副業・兼業に関するアンケ―ト調査結果

副業を始めるメリット

多くの方は副業のメリットとして「副収入を得られること」に着目するかと思いますが、実はそれ以外にも様々なメリットが存在します。

ここでは、会社員が副業を始める4点メリットを紹介します。

本業収入に加えて副業収入を得られる

副業を始めることで本業収入に加えて副業収入を得られます。

現在は老後2,000万円問題や年金制度への不安、平均年収が上がらない実態などから、現在の生活や将来へ不安を持っている方も多いです。

そこで、会社員としての給与収入に加えて副業収入を得られれば、現在の生活へのゆとりや、将来への資産形成に繋がります。

実際に、Job総研による「2023年 副業・兼業の実態調査」の「副業・兼業をしたいと思う理由」によれば、副業をしたいと考える方のうち70.4%の方が「収入を上げるため」と回答しています。

上述した通り、会社員が副業で得ている収入の最頻値は50万円です。

単純計算で月々4万円以上の収入が増えると考えると、現在の生活を大きく変えるきっかけとなるでしょう。

参考:Job総研による『2023年 副業・兼業の実態調査』を実施 今後始める8割 本業で賃金上がらず 月2万円を副業で補填 | 株式会社ライボのプレスリリース

小さいリスクで起業ができる

小さなリスクで起業ができる点も副業の魅力です。

中には「起業に興味はあるがリスクを考えると社会人を辞められない」と考える方もいるでしょう。

現在は低リスクで起業ができる環境になっているものの、事業内容や規模によっては大規模な借入れが必要となるケースもあります。

そのような場合、万が一事業に失敗してしまうと、多額の負債が残るリスクが生じます。

しかし副業であれば、事業で利益が出なくても会社員としての給与収入を得られるため、収入が途絶えることはありません。

また、副業向けの事業プランには、借入をしないスモールビジネスで展開できる職種も多いため、万が一失敗しても負債が残る可能性も限りなく低いです。

副業が軌道に乗ったら独立して経営者となる選択肢も存在するため、起業に興味がある会社員の方にも非常におすすめの選択肢となります。

スキルアップや経験値アップに繋がる

副業で得られる経験はスキルアップや経験値アップにも繋がります。

例えば、副業では自身で仕事や顧客を獲得する必要があるため、営業やマーケティングといった知識を得られます。

また、商品・サービスの開発から納品、経理といったビジネス全体の経験ができる点も魅力です。

会社員の場合、部署ごとに縦割りで業務を担当するケースも多く、ビジネス全体をイメージできていない方もいるでしょう。

その際に、副業で得た知識や経験を活かせれば、広い視野を持って仕事に取組めるようになり、会社員としての業務にも好影響を及ぼす可能性が高いです。

また、副業で得たスキルや経験は、転職でも役立つ可能性が高いです。

より良待遇の企業に転職できれば、現在の生活面や将来設計で大きくプラスに働くでしょう。

独立・起業に向いているかを判断できる

副業でビジネスを経験することで、自分が独立や起業に向いているかを判断できます。

実際に起業を行う際に一度会社を辞めてしまうと、すぐに会社員に戻ることは簡単ではありません。

万が一起業をしてから「自分に起業は向いていなかった」と感じてしまうと、現在の生活や将来設計にマイナスの影響を及ぼします。

そこで、副業から起業を始めることで「本当に自分は経営者に向いているか」を判断でき、独立や起業後の後悔を防止できます。

上記でも触れた通り、副業で成果を出してから独立・起業の決断をしても全く遅くはありません。

そのため「起業に興味があるが中々踏み切れない」といった方も副業からのスタートを検討してはいかがでしょうか。

副業のリスク・デメリット

一方で、会社員の副業にはリスクやデメリットがある点にも注意が必要です。

これらのリスクやデメリットを把握していないと、本業や現在の生活にも悪影響を及ぼす可能性があるため注意しましょう。

ここでは、会社員の副業の主なリスク・デメリットを紹介します。

就業規則で禁止されている可能性がある

現在は副業への意識が高まっているものの、未だ就業規則で全面禁止にしている企業が存在します。

副業が禁止されているにも関わらず、無断で副業を始めてしまうと、就業規則違反に該当するため注意が必要です。

就業規則に違反したことが会社に知られると、減給や出勤停止、降格といった罰則が課される可能性があります。

このような罰則を受けた結果、収入が減ってしまうと本末転倒であるため、必ず副業に関する就業規則を確認しましょう。

万が一副業が全面禁止されている場合は、上層部への相談や、副業が認められている企業への転職などの検討がおすすめです。

プライベートの時間が減る

会社員が副業を始めると、今までプライベートとして過ごしていた時間も事業に充てることとなります。

その結果、今までリラックスしていた時間が減り、ストレスの原因となる可能性が生じるため注意が必要です。

また、友人や家族と過ごしていた時間が減ってしまうと、関係性に亀裂が入る原因ともなります。

そのため、副業を始める際は周りの理解を得て、プライベートの時間もバランスよく取り、無理なく継続できる環境を作ることが大切です。

本業に支障をきたす可能性がある

上記と通ずる話ですが、副業に力を入れすぎるあまりプライベートの時間を疎かにしてしまうと、ストレスや体調不良の原因となります。

また、副業に力を入れすぎるあまり、本業の業務での注意力が散漫となるケースもあるでしょう。

その結果、本業でミスを重ねて周りからの信頼を失っては本末転倒です。

そのため、優先順位はあくまでも本業の方が高いことを意識して、本業と副業、プライベートのバランスを取ることが大切です。

事業内容に制限がある

会社員が副業に取組む時間は平日の夜や土日が主となります。

長時間の稼働ができず、平日の昼間は対応できない点が副業の特徴です。

そのため、以下のような職種は副業に不向きな可能性が高いです。

・営業時間が定められている事業
・大規模な事業(多額の借入が必要/従業員を雇う など)

もし上記のような事業を行いたい場合は、最初から起業・独立を検討すべき可能性がある点に留意してください。

副業のリスクについては以下の記事で詳細に解説しています。

会社員の副業のリスク7選!対処法やリスクが少ないおすすめの副業等を解説

おすすめの副業アイデア10選

現在はIT技術の発達も相まって、様々な副業向きの事業プランが存在します。

ここでは、副業でおすすめの事業アイデアを10つ紹介します。

在宅で始めやすい職種や、安全な職種も数多く存在するため、職種選びの参考にしてください。

業務請負系

業務請負系のビジネスとは、クライアントから依頼された成果物を納品することで報酬を得る職種です。

【業務請負系職種の例】
Webライター
プログラマー
デザイナー
イラストレーター など

業務請負系の職種は個々の専門性を発揮でき、納期を遵守すれば時間・場所を選ばずに働くことができます。

また、即金性が高い点も魅力で、初月から収益を出すことも十分に可能です。

加えて、WebライターであればWebサイト運営、イラストレーターであればファンから支援を募るサブスク形式といった形で、他の職種に進出しやすい点も魅力となります。

Webサイト運営

Webサイト運営とは、自身のWebサイトやブログを用いて広告収入やアフィリエイト収入を得るビジネスモデルです。

自分の得意分野もしくは興味のある分野の情報を発信でき、上述したWebライターとの相性も非常に高いです。

また、作成した記事やページが資産となって蓄積するため、将来的に莫大な収益を生み出す可能性があり、稼働をしなくなっても収益を生み出し続ける場合もあります。

ただし、即金性は低いため、長期的な視点でコツコツと作業を続ける意識や根気が必要となります。

ネットショップ運営

ネットショップ運営とは、インターネットを通じて商品を販売するビジネスモデルです。

ネットショップ運営は、従来の小売業と比較して店舗を構える必要がなく、24時間全国の消費者をターゲットにできる点が魅力です。

そのため、少額で販売業を始められ機会損失も防止でき、ニッチな商品でも十分に勝負ができます。

また、ネットショップの市場規模は拡大傾向にあるため、大きな市場で勝負できる点もポイントです。

ただし、新規参入者も多く、店舗がない分差別化できる要因も少ないため、戦略性をもって事業計画を立てる必要があるでしょう。

ネットショップの開業については以下の記事で詳細に解説しています。

個人でネットショップを開業する流れ│必要な手続きやおすすめの販売方法などを解説

コンテンツ販売

コンテンツ販売とは、テキストや動画、画像などを販売して収益を得るビジネスモデルです。

【コンテンツ販売の例】
趣味やスキルのノウハウをnoteで販売
撮影した写真を写真販売サイトで販売
自ら作った電子書籍をkindleで販売
作成した漫画をBOOTHで販売 など

自身の専門性を活かすことができ、在庫を抱えるリスクもないため副業にも向いている職種といえます。

ただし、無名の状態で多くのコンテンツを販売するには、効率的な情報発信やプラットフォームの選定を行う必要がある点に留意してください。

データ入力

データ入力とはクライアントから受取ったデータをエクセルやワードなどに打込んで提出する仕事です。

入力するデータの種類は、顧客情報やアンケート結果、売上伝票など様々ですが、基本的に専門的な知識は不要であるため、ハードルが低い副業アイデアといえます。

他にも、音声データや画像の文字起こしなどを募集している企業も存在します。

データ入力の仕事を通じてエクセルやワードの扱いや、タイピング能力などが成長する点も魅力の1つです。

教室運営

教室運営とは、自身の知識やスキルを生徒に対して指導する仕事です。

【教室運営の例】
語学教室
オンライン家庭教師
投資教室
ヨガ・フィットネス
メイク教室 など

自分の趣味や特技で開業でき、オンラインで指導を行うため初期費用も抑えられます。

ただし、目の前で実演が必要な内容については、オンライン教室よりも実店舗の教室の方が向いている可能性があるため注意が必要です。

代行業

代行業とは、企業や個人の活動を代行して報酬を得る仕事です。

【代行業の例】
運転代行
家事代行
墓参り代行
犬の散歩代行
引っ越し代行
営業代行 など

また、中には「何でも屋」として幅広い代行を請負っている方も存在します。

大きくいえば、全てのビジネスは「代行業」の1つといえるため、事業規模を拡大する際にも役立つ副業アイデアといえるでしょう。

自分が提供できる価値と需要にマッチした業種を選択することが大切です。

動画配信

動画配信とは、自身で作成した動画をYouTubeなどの動画投稿サイトに投稿して広告収入を得る仕事です。

また、ファンが増えると企業からのPR案件などを得られる可能性もあります。

動画配信の仕事を通じて企画力や動画編集能力が習得できる点も魅力です。

加えて、現在はライブ配信で投げ銭を得る手段も存在します。

ライブ配信ができるプラットフォームも数多く存在するため、自分に合ったものを選択しましょう。

ポイ活

ポイ活とはポイント活動の略称で、ポイントサイトやキャッシュレス決済などを活用してポイントを溜めることを指します。

特にポイントサイトでは、企業が指定する行動を行うことで自分が費用を負担せずともポイントを得られます。

【ポイントサイトの行動例】
クレジットカードの発行
買い物レシートの送付
アンケート回答
スマホゲームを進める など

他の副業アイデアと比較すると多くの収入を得ることは難しいですが、手軽にかつ自分のペースで進められるため、スキマ時間などを活用したい方などにおすすめです。

パート・アルバイト

本業ではない他の企業を兼業することも副業となります。

例えば「仕事終わりに数時間アルバイトを行う」といった働き方です。

パートやアルバイトで副業を行う魅力は、成果に関わらず決まった時給を得られる点です。

働いた次の月には収入を得られ、給与を得ながらスキルや経験を積める点のポイントとなります。

おすすめできない副業アイデア

一方でおすすめしない副業アイデアも存在します。

中には金銭的にリスクがあるだけでなく、身体的や法的に危険な案件もあるため注意が必要です。

ここでは、3つの例を紹介します。

ハイリスクな投資

ハイリスクな投資は金銭的な損失を被る可能性があるため、基本的にはおすすめしません。

【ハイリスクな投資の例】
株式の信用取引
高いレバレッジをかけたFX など

これらの投資形態は、成功時に大きな利益を得られる一方で、失敗すると大きな損失も生み出します。

そのため、専門的な知識がない初心者がいきなり参入することは非常にリスクが高いといえます。

ハイリスク・ハイリターンな投資を行う際は、小規模な投資で経験値を得てから参入することを検討しましょう。

現在は国の推進もあり、投資への意識が高まっている方も多いです。

長期的な目線でコツコツと投資を行うことは将来の資産形成に大いに役立つため、自分が被るリスクや知識レベルを考慮した行動が重要となります。

治験モニター

治験モニターとは、新しい医薬品や治療方法の効果や安全性を調査するための臨床試験に参加して謝礼金を得ることを指します。

治験モニターの謝礼金は高額であることが多く、社会的な貢献性も高いです。

しかし、医薬品の副作用など万が一の健康被害に遭うリスクも存在します。

そのため、リスクを十分に理解したうえで参加するか否かを決めることは必須といえます。

甘い謳い文句のビジネス

「誰でも簡単に稼げる」「スマホ1台稼げる」「1日15分で○○万円」といった甘い謳い文句のビジネスには注意が必要です。

全てが該当するとはいいませんが、以下のような悪質なビジネスである可能性もあります。

・ネットワークビジネス
・高額な情報商材の販売
・投資詐欺
・法律に触れる行為への加担

このような案件を避けるためにも安易に意思決定をせず、事業内容の詳細や収益が生まれる仕組み、団体の実態・実績、口コミなどを確認することが重要です。

消費者庁でも複数の注意喚起が行われているため、どのような事例があるかを確認しておきましょう。

参考:SNSなどを通じた投資や副業といった「もうけ話」にご注意ください!
参考:無登録業者との外国為替証拠金取引(FX)にご注意ください!
参考:簡単な作業をするだけで「誰でも1日当たり数万円を稼ぐことができる」などの勧誘により「副業」の「マニュアル」を消費者に購入させた事業者に関する注意喚起

副業を始める前に行うべき準備

副業は、何の計画や準備もなしに成功できるものではありません。

副業を始めると決断した際は、最低限必要な計画やスキル、環境を整えてから実際のビジネスに移りましょう。

ここでは副業を始める前に行うべき準備を紹介します。

事業計画の作成

副業を始める際は、事業計画の作成が必須です。

事業計画とは、今後どのように事業を進めるかを定めたものを指します。

大まかな職種や事業形態を決めた後に、より深く市場分析や現状把握、行動指針の決定などを進めていく流れです。

事業計画を作成する際は、最低限以下の要素は明確にしましょう。

・事業の概要やコンセプト
・商品やサービスの内容
・市場や競合、自社サービスの分析
・販売戦略
・人員計画
・想定される売上や費用、利益
・必要資金額 など

これらの要素を「事業計画書」の形でまとめると、後から見返すことができ、今後の行動の指針となります。

事業計画書の作成については、以下の記事で詳細に解説しています。

起業時に作成する事業計画書とは~書き方や目的フォーマットをわかりやすく紹介~

環境整備

事業計画を作成したら、副業で必要となる環境を整備します。

必要な物品は職種によっても異なるため、自身の副業で購入すべきものをリストアップしましょう。

【副業で揃えるべきものの例】
パソコン
Webカメラ
販売する商品
会計ソフト
事業で必要なソフトウェア
執務スペース
机・椅子 など

多くの副業ではパソコンが必要となりますが、必要なスペックは職種によっても異なります。

会計事務のみを行う場合やWebライターといった職種を選ぶ場合は大きな問題となりませんが、動画編集などを行う場合、高スペックなパソコンが必要となる場合もあります。

また、最初は費用をかけずに最低限の環境で副業を始め、利益が出始めたら徐々に環境を充実させていくことがおすすめです。

スキル・知識の習得

スキルや知識の習得については、実際に副業を進めながら得られる部分も多いです。

しかし、プログラムやデザインといった事業に必須のスキルや、ネットショップを運営する仕組み、副業で生じる税金といった基礎的な項目については、事前に把握しておきましょう。

基礎的な知識であれば独学でも習得できますが、より深く学んでから事業に進みたい場合はスクールの活用も検討することがおすすめです。

準備に時間をかけすぎないことも大切

副業の準備に時間をかけすぎないことも大切です。

実際に事業を経験しながら知識を学ぶ方が効率的であり、事業を経験して初めて分かることも多々あるためです。

特に「事業計画」と「スキル・知識の習得」については最低限・基礎的な準備で問題ありません。

事業計画については実際に副業を始めないとイメージが湧かないことも多く、事業を進めながら軌道修正もできます。

また、スキルや知識についても必要となった段階で学べば、必要な範囲の知識を実践しながら習得できます。

そのため、副業を始める前に必要な知識と、事業を進めながら習得する知識を明確に区分して準備を行いましょう。

副業で失敗しないためのポイント

上述した通り、副業には一定のリスクがあります。

副業のリスクや必要な手続きを把握しないまま始めてしまうと、経済的もしくは私生活面で失敗してしまう原因となります。

ここでは、副業で失敗しないためのポイントを紹介しているため、事前に確認してください。

本業や私生活とのバランスを取る

上述した通り、副業を始める場合でも最も優先すべきは本業です。

本業を疎かにして副業に力を入れすぎると、体調不良や集中力の散漫によって本業に悪影響を及ぼす原因となります。

本業の信用や作業効率が下がっては本末転倒であるため注意しましょう。

また、副業を始めることでプライベートが疎かになってもいけません。

まず、休息の時間がなくなると体調不良やストレスの原因となります。

加えて、家族や友人との時間が減ることで、人間関係の悪化に繋がるリスクも生じるため、無理なく続けられるペースで行うことが大切です。

確定申告の知識を得る

副業で事業所得もしくは複数個所からの給与所得を得る際は、所得税の確定申告が必要となります。

会社員は源泉徴収や年末調整によって所得税の精算を行いますが、事業所得を得る場合は自ら税金を納付する必要があります。

副業で確定申告が必要となるケースは、基本的に「副業所得が20万円超」の場合です。

申告義務があるにも関わらず手続きを疎かにすると、延滞税や加算税の対象となり、余計な費用を支払うこととなるため注意しましょう。

また、経費や所得控除を最大限に活用して税負担を抑えることもポイントです。

確定申告の対象者や利用できる制度を適切に理解して、税負担を最小限に抑えましょう。

会社員の副業の確定申告については、以下の記事で詳細に解説しているため、対象者ややり方を確認してください。

会社員でも確定申告が必要な人とは~対象者や副業・還付の手続きのやり方を解説~

スモールスタートで起業する

副業はスモールスタートで始めることが大切です。

スモールスタートとは、初期費用や多くの固定費をかけずに事業を始めることを指します。

スモールスタートのメリットは大きく以下の通りです。

・リスクを最小限に抑えられる
・少ない売上でも利益が出やすい
・副業に適した事業内容が多い

最初から大規模な副業を始めてしまうと、経済的な損失が生じる可能性があるため注意が必要です。

長期的な視点で取組む

副業は長期的な視点で取組むことが大切です。

副業を初めてもすぐに利益が出ないからといって挫折してしまう方も多いです。

業務委託やアルバイトといった副業であれば比較的即金性が高いですが、通常は利益が出るまでに2~3ヵ月、もしくはそれ以上の期間を要します。

また最初は売上が少なくてもノウハウを得て、発信した情報も増えていけば、徐々に売上が伸びていきます。

そのため、すぐに稼げなくても根気よくコツコツと事業を進めることが重要です。

副業を有利に進めるためのコツ

副業は少ないリスクで始められますが、全員が経済的な利益を達成できるわけではありません。

そのため、副業を有利に進めるためのポイントを把握して、事業の実態に合わせて採用しましょう。

ここでは4つのコツを紹介します。

各種ウェブサービスを有効に活用する

副業を有利に進めるうえで各種ウェブサービスの活用は必須です。

例えば、業務委託の案件を探す際はクラウドソーシングサービス、ネットショップを開設する際はネットショップ開設サービスなどが挙げられます。

同じ目的であっても複数のサービスが異なる特徴で提供されているため、自分に合ったものを選択しましょう。

また、無料で活用できるサービスも多いため、まずは無料のものを活用して、必要に応じて有料のサービスに移行することもおすすめです。

副業で活用できるウェブサービスについては詳しく後述しています。

事業用の銀行口座を開設する

副業を始める際は事業用の銀行口座の開設も検討しましょう。

副業を行うと、原則として帳簿の作成が必要となり、確定申告では決算書や収支内訳書の提出も必要となります。

その際にプライベート用の口座で仕訳を行うと、収支の内容を区分する必要があるなど、作業量が大幅に増加する原因となります。

特に将来的に事業規模を大きくしたいと考えている方は、早めに事業用の口座を開設することがおすすめです。

副業を推進している会社へ就職する

就業規則で副業が禁止されている企業に勤めている場合は、副業を推進している企業への転職もおすすめです。

例えば、東京都千代田区でバーチャルオフィスやシェアオフィスを提供している「株式会社ナレッジソサエティ」では、週休X日制(3日・3.5日・4日・4.5日等)で起業・副業の応援をしています。

このような企業であれば、会社の理解を得ながら十分な時間を副業に割くことができるため、より成功が近付くでしょう。

一方で、副業が禁止されているにも関わらず「バレなければよい」という考えで副業をしてしまうと、後々のトラブルに繋がるため注意が必要です。

バーチャルオフィスの活用を検討する

ネットショップなどの副業を行う際は、バーチャルオフィスの活用がおすすめです。

バーチャルオフィスとは、事業用の住所をレンタルできるサービスを指し、活用によって以下のようなメリットが生じます。

・信頼性のある住所を事業所として提示できる
・プライバシーの問題を解決できる
・会議室など施設の設備を利用できる

副業の場合は自宅を事業所とするケースがほとんどですが「自宅の住所で信頼性が低下」「ネットショップ運営で自宅住所の公開が必要」といった問題が生じやすいです。

その際にバーチャルオフィスを活用すれば、安価に信頼性の高い住所を活用できるため、副業をしたい幅広い方におすすめのサービスとなっています。

副業は会社にバレる?副業バレをしたくない場合の対処法

「会社に副業をバレたくない」という方も多いです。

会社に副業がバレる原因はある程度共通しており、何の対策もしないとバレる可能性が高いです。

そのため、会社に副業がバレる原因や対処法を事前に理解しましょう。

会社に副業がバレる原因

会社に副業がバレる原因の多くは、住民税の金額です。

副業で利益を出すと、所得税だけでなく住民税の納付が必要となります。

特段の対策をしていない場合、副業の利益に係る住民税は給与所得に係る住民税と一緒に会社が天引きするため、納付税額の増加によって副業がバレる可能性があるのです。

また、信頼できると思った同僚や上司に対して副業のことを話してしまうと、いつの間にか会社全体や上層部に情報が届いてしまう場合もあるため注意しましょう。

副業バレを防ぐための対処法

上記の住民税の問題を解決するには、副業所得から生じる住民税の納付方法を変える必要があります。

具体的には、所得税の確定申告を行う際に、第二表の「給与・公的年金等に係る所得以外の所得に係る住民税の納付方法の選択」の「自分で納付」にチェックを入れましょう。

これにより、副業で得た所得に係る住民税は納付書での納付となるため、会社が天引きする金額は変わらなくなります。

また、副業に関することは誰にも話さない、会社では副業の連絡や手続きを行わないなどを徹底して、噂話が広がらないようにすることも大切です。

副業に関連したおすすめのウェブサービス

ここでは、副業に関連したおすすめのウェブサービスを紹介しています。

現在は多岐に渡る分野のウェブサービスが展開されているため、自分に合ったものを有効活用しましょう。

ココナラ

ココナラでは、自身の有するスキルやサービスを売買できます。

日本最大級のスキルマーケットとなっているため、自身のスキルを販売するビジネスを行う場合は活用を検討しましょう。

参考:ココナラ

conema

conemaは企業の口コミ閲覧と、フリーランス同士のマッチングができるサービスです。

副業の情報交換や仕事の依頼、契約締結前の口コミ確認に利用できます。

参考:conema(コネマ)

スキルマーケット

スキルマーケットは、個々が有するスキルを販売できるウェブサービスです。

売上は登録口座への出金に加えて、サイト内で使えるポイントへの変換も可能となっています。

スキルの掲載やメッセージのやり取りは無料で利用ができます。

参考:スキルマーケット

Offers

Offersは、副業を行いたいエンジニアと、採用したい企業をマッチングするウェブサービスです。

登録後はスタートアップや大企業からのオファーを待つこととなります。

参考:Offers

クラウドワークス

クラウドワークスは、ライティングやプログラミング、デザイン、アイデア、事務といった幅広い仕事が掲載されているクラウドソーシングサービスです。

副業初心者でも始めやすい仕事が数多く掲載されています。

参考:クラウドワークス

Lancers

Lancersは、日本最大級のクラウドソーシング・仕事依頼サイトです。

充実したサポート体制や豊富な案件数が魅力で、利用満足度No.1も獲得しています。

参考:Lancers

Zehitomo

Zehitomoはカメラマンやパーソナルトレーナーといった、各分野の専門家に仕事を依頼できるマッチングサービスです。

自身のスキルを売る副業を行う際の集客ツールとなるでしょう。

参考:Zehitomo

workship

workshipはフリーランスや副業人材専門の求人・案件検索プラットフォームです。

約50,000人の方や1,000を超える企業が登録をしています。

参考:workship

SmartParking

SmartParkingは日本中の空き駐車場を検索できるサービスです。

ドライバー業を営む場合はもちろん、駐車場運用を行う際にも登録がおすすめです。

参考:SmartParking

BASE

BASEはネットショップを開設する際に活用できるサービスです。

テンプレートなどを利用できるため、専門的な知識がない場合でもネットショップの開設が可能となります。

参考:BASE (ベイス) 

note

noteでは、自身で書いた記事を有料で販売することができます。

また、無料で利用ができるためポートフォリオの掲載などにも役立ちます。

参考:note

minne

minneは国内最大級の手作り・販売サイトです。

ハンドメイド作品の販売を副業としたい方におすすめです。

参考:minne

SKIMA

SKIMAはイラストレーターと個人を繋ぐためのウェブサービスです。

イラストレーターとして顧客を獲得したい方におすすめです。

参考:SKIMA

メルカリ

メルカリは個人間で商品を売買できるサービスです。

ネットショップ運営を行う際の1つの選択肢となります。

参考:メルカリ

PIXTA

PIXTAは自分で撮影した写真や動画、イラストを販売できるサービスです。

自身のメディアを運営する際の素材の購入も可能となっています。

参考:PIXTA

99designs

99designsはロゴやグラフィックデザインなどをデザイナーに依頼できるウェブサービスです。

自身がデザイナーとして登録すれば、案件の獲得が可能となります。

参考:99designs

モッピー

モッピーはアンケートの回答などによってポイントが溜まり、様々な特典と交換できるサービスです。

ポイ活を副業にしたい方に向いています。

参考:モッピー

ANYTIMES

ANYTIMESは無料で始められるご近所お手伝いコミュニティです。

掃除や家具組み立て、家事といった各種代行業を行う際のサービス出品に役立ちます。

参考:ANYTIMES

Uber Eats

Uber Eatsは出前・宅配サービスです。

自分が配達員になることで、自由な時間に稼働時間を選んで副業を行えます。

参考:Uber Eats

17LIVE

17LIVEは全世界に5,000万人以上のユーザーが存在するライブ配信アプリです。

新たなスターを生み出すオーディションが実施されるなど、スケールの大きさも魅力の1つで、ライブ配信を副業にしたい方におすすめです。

参考:17LIVE

まとめ

今回は、副業の始め方やおすすめの職種、成功のポイントなどを解説しました。

現在は会社員の副業に注目が集まっており、実際に行動を起こしている人も少なくありません。

2,000万円問題や終身雇用制度の崩壊といった問題がある昨今において、非常に有力な選択肢となるでしょう。

しかし、副業は全員が必ず成功できるわけではなりません。

副業の特徴や自身の目的・働き方に適した職種を選び、本業・プラベートとのバランスを取りながら取組みましょう。

副業で成功できれば、収入アップやスキル・経験の獲得などに繋がり、より充実した生活を送れるようになるため、ぜひ参考にしてください。

この記事の執筆者

久田敦史

久田敦史

株式会社ナレッジソサエティ 代表取締役

バーチャルオフィス・シェアオフィスを通して1人でも多くの方が起業・独立という夢を実現し、成功させるためのさまざまな支援をしていきたいと考えています。企業を経営していくことはつらい面もありますが、その先にある充実感は自分自身が経営をしていて実感します。その充実感を1人でも多くの方に味わっていただきたいと考えています。

2013年にジョインしたナレッジソサエティでは3年で通期の黒字化を達成。社内制度では週休4日制の正社員制度を導入するなどの常識にとらわれない経営を目指しています。一児のパパ。趣味は100キロウォーキングと下町の酒場めぐり。

【学歴】
筑波大学中退
ゴールデンゲート大学大学院卒業(Master of Accountancy)

【メディア掲載・セミナー登壇事例】
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